タイで1年間逃亡生活した結果?

1:どぅい:2015/03/15(日)21:53:29 ID:XE0
2:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)21:53:50 ID:abm
3:どぅい:2015/03/15(日)21:54:23 ID:XE0
5:どぅい:2015/03/15(日)21:55:47 ID:XE0
行って来たよ。
6:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)21:56:22 ID:er7
はよ
8:どぅい:2015/03/15(日)21:58:22 ID:XE0
7:どぅい:2015/03/15(日)21:57:46 ID:XE0
9:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)21:58:59 ID:er7
ちゃんと見てるからな
12:どぅい:2015/03/15(日)22:03:17 ID:XE0
助かる。
10:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)22:00:26 ID:8CP
14:どぅい:2015/03/15(日)22:04:08 ID:XE0
3千里だと良いが。。
11:どぅい:2015/03/15(日)22:03:07 ID:XE0
カオサンのメインロードから少しそれた一泊700円くらいの宿。
でも窓もあるし、扇風機もあるし、問題ない。
とりあえず、カオサンに着いたのが24時頃だったから宿に荷物を置いて近くの屋台でメシを食った。
16:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)22:07:43 ID:er7
一泊700円とかすげーな
18:どぅい:2015/03/15(日)22:13:02 ID:XE0
1部屋700円の部屋だから一人頭だとさらに安い。
24:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)22:29:50 ID:er7
行ってみたいw
1バーツお幾ら円?
25:どぅい:2015/03/15(日)22:30:57 ID:XE0
今だと3.7円くらいかな。
15:アホアホマン◆AHOAHOJgCc:2015/03/15(日)22:07:35 ID:fxp
19:どぅい:2015/03/15(日)22:13:24 ID:XE0
そうそう。
17:どぅい:2015/03/15(日)22:12:05 ID:XE0
マルコと当時よく溜まっていたお粥屋さんにメシを済ませて、顔馴染みのそこのオカマ店員にマルコを見てないか聞いた。
答えは、知らないとのこと。
まあ元からそんなに期待して無かった。
オカマの言うことなんて、地方議員の公約みたいな信頼度だ。
その日はその後、バービアに行き宿に戻り寝た。
20:どぅい:2015/03/15(日)22:19:36 ID:XE0
そこのおっちゃんにもマルコの事を聞いたけど、それどころか俺のことすら覚えて無い。
俺ら外国人なんてこの国ではそんなモノ。
ただのゴロツキ。
彼らから見て日本人の顔なんて皆同じ。
ましてや、イタリア人の顔なんてジローラモベースくらいしか思いつかないだろう。
そのあと、近くのゲストハウスに聞き込みをしたが俺のタイ語英語力じゃあニュアンスが伝わらず、なかなかスムーズに行かなかった。
21:どぅい:2015/03/15(日)22:27:00 ID:XE0
アソーク周辺のゲストハウスの付近やターミナル21、風俗店周辺。
何の手がかりすらない。
そんなことは分かりきってたけど、早くも心が折れそうだった。
22:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)22:28:07 ID:uZu
23:どぅい:2015/03/15(日)22:28:28 ID:XE0
タイはビザいらないよ。
26:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)22:32:51 ID:TqB
そっちはブラック企業で残業代ゼロ
支給されなかった分を自分で計算して、その分だけ取って海外だったかな
30:どぅい:2015/03/15(日)22:48:03 ID:XE0
そうそう。
でも俺の文章能力の無さで誤解されてる点がある。
日本で横領したみたいになってるけど、
タイで横領してタイで逃げてたの。
ビザは1年更新したばかりだったからその範囲内で帰国したので問題無かった訳。
すまんな、ややこしくて。
32:アホアホマン◆AHOAHOJgCc:2015/03/15(日)22:49:28 ID:fxp
そうだったのか…
日本だとばかり…
28:どぅい:2015/03/15(日)22:45:27 ID:XE0
それでいいのかも知れない。
そんなことを考えても、ヘドが出る。
でも、どっかにマルコが居るような気がしてならなかった。
タイの携帯の電話帳を見ていると、懐かしい名前がチラホラ。
その中で在住の日本人で強面のおっちゃんの名前が。
確か、バンコクのクラブで会って意気投合して朝まで一緒に飲んだ時に番号を交換していた。
何をしているかもわからないおっちゃんってタイには結構いるんだ。
外見からしても堅気じゃ無さそうな、訳があってバンコクにいる感じの。
日本人の裏コミュニティーはタイでは計り知れない力。
義理も人情も無い。
劣悪なビジネスがあるのも事実。
俺みたいな生き方をして来た人間は幾つになってもその独特の匂いを嗅ぎとる嗅覚が冴えている。
電話をして翌日会うことになった。
久しぶりに電話をしたのに、大した社交辞令も無く会う約束をした。
まるでこちらの要件が分かっているかのようだった。
35:どぅい:2015/03/15(日)22:55:08 ID:XE0
一応バンコクなんだけど、観光エリアでも無ければ全く西洋人すら居ない処だった。
そこのビジネスホテル。
フロント横のバーでおっちゃんに合った。
顔を見てはっきり思い出した。
おっちゃんは鼻が無い。
鼻の穴はあるんだけど、潰されたみたいに鼻が陥没している。
一気に記憶が蘇った気がした。
そして人探しをしていることを伝え、ビールを飲みながらそこに至るまでの俺の経緯も伝えた。
38:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)22:59:50 ID:er7
41:どぅい:2015/03/15(日)23:05:34 ID:XE0
あの子はパンガン島で帰ってるよ。
ヒナともその話をするけど、それからは音信普通みたい。
43:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)23:07:31 ID:er7
そっか
元気だといいな
45:どぅい:2015/03/15(日)23:13:58 ID:XE0
旅人とか浮浪者って意外と付き合い浅いんだよね。
基本、自分の身を外国で守るのが精一杯で冷めてる。
40:どぅい:2015/03/15(日)23:04:46 ID:XE0
それをボロボロのスマホで写真を撮り、どこかに達者なタイ語で電話をかけた。
なんとなく聞き取れたのは
”今から女が”
”早くしろ”
の言葉。
10分くらいすると、20代のタイ人ギャルが2人来た。
おっちゃんの彼女らしい。
今日は付き合えよ。
そんな雰囲気だった。
タイ人ギャルの車に乗り、スクンビットに向かった。
44:どぅい:2015/03/15(日)23:12:50 ID:XE0
時刻は夜8時。
トンロー地区の焼肉屋さんでメシを食い、酒を飲んだ。
思えば
タイで働いてると毎週末こんなんだったな。
と懐かしくなった。
そこでは割と真剣にマルコの話を聞いてくれた。
おっちゃんは時間が有り余ってるから、暇つぶしで探すと言った。
一応、意味ないかもしれないしすごく失礼だが謝礼の事を聞いたんだが、要らないとの一点張りだった。
正直、ホッとした。
46:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)23:14:12 ID:er7
48:どぅい:2015/03/15(日)23:15:43 ID:XE0
正直焼肉屋の時点では早く帰りたかったw
51:どぅい:2015/03/15(日)23:23:55 ID:XE0
タイ人ギャルのうち1人が帰って行った。
おっちゃんと久々にテーメーカフェに行こうと言うことになり、向かった。
テーメーカフェって言うのは、ナナカフェみたいなの。
テルメーって呼ぶ人もいるけどどっちでも良いみたい。
入ると女の子が壁一面立ってて、買えるみたいな。
入場料もドリンク代だけ。
女の子もまあまあ可愛いと思う。
そんなところに、おっちゃんの彼女とおっちゃんと俺の3人で入り、おっちゃんに早く選べよ。みたいな目で見られたので、リミッター外して自分好みの子を連れて4人で飲みに行った。
53:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)23:36:40 ID:er7
55:どぅい:2015/03/15(日)23:39:52 ID:XE0
意外とならないけど、抗体が弱ってたりするとすぐなるみたい。
54:どぅい:2015/03/15(日)23:38:54 ID:XE0
近くにはタニヤ通りと言う、日本人専門の風俗通りがあるのだが稀にこのボッタクリで悪名高いパッポンで飲みたがるやつがいる。
おっちゃんはそのタチだった。
ゴーゴーバーに入り、裸で踊る女を見ながら横に女を付けて飲む。
タイって感じ。
一個挟んで横のボックス席にはモロに堅気じゃない日本人が派手にやっていた。
ヤクザもこんな国にまで来て誰のシノギかもわからない安い店で飲まなきゃやってられないんだなと思う。
一時間くらいで出て、屋台でお粥を食べて近くのホテルに行った。
ヒナと来てるのに何してんだ。
とか思いながらも、事を終えて深夜2時頃おっちゃんに別れを告げて、カオサンの汚い部屋に戻った。
おっちゃんが探してくれること。
飲みすぎたから明日は昼から行動したいこと。
タイ人の女とやったこと。
全て話した。
結果帰国次第、病院で検査をするまでセッ●スしないのと、化粧品3万円分タイで奢ると言うことを条件に示談に至った。
56:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)23:40:24 ID:gD2
57:どぅい:2015/03/15(日)23:41:46 ID:XE0
そうだよ。
ヒナを襲ったやつを探しに行ったきり。
60:名無しさん@おーぷん:2015/03/15(日)23:46:08 ID:FKi
ほんと、人生って色々あるんだな
61:どぅい:2015/03/15(日)23:47:54 ID:XE0
人生ほんっと色々ですよねw
誰に否定されても良いから、家族だけは泣かせずに好きに生きようと思う。
65:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)00:00:52 ID:5gA
国単位である人を探しだすのは日本国内で一人探すのも成功するの難しいでしょ
手掛かりはないに等しいし
68:どぅい:2015/03/16(月)00:06:11 ID:qjE
タイにハマればそれが可能に思えてくる時があるんだw
66:どぅい:2015/03/16(月)00:05:26 ID:qjE
ヒナは凄いと思う。
ヒナはマルコから猛烈なしつこいアピールを受けていたが、嫌な顔せずノラリクラリとかわして、マルコが消えた事も責任を感じている。
そして、俺と一緒に探して来ている。
なかなかこんな肝っ玉持った女は居ない。
その日は昼過ぎに、サイアムに着いた。
サイアムは原宿みたいな街。
ヒナの買い物を済ませ、デパートの中を捜索。
マルコは俺と出会う前に暑さをしのぐため日中はデパートの中にいたと話していたからだ。
くたくたになってカオサンに戻り夕方チャオプラヤ川まで歩きヒナと物思いに更けながら今後のマルコ探しについて話し合った。
日本では見たことの無い川の色。
沿岸には泡が溜まり、時たま夕暮れの風に乗って流れてくる悪臭。
タイだ。
いつも、いろんな瞬間に自分がタイにいることを再確認にする。
ここはタイなんだと。
日本で起きないことが当たり前に起き、見えないところが見える。この巨大な国で1人の男が見つかる気がしてくる。
意味の無い事かも知れないけど、どうせ日本でダラダラやってるならこうやって誰かの為に命を使うのもありだ。
そんな風に俺が言っていつもヒナとの会話は終わる。
70:どぅい:2015/03/16(月)00:20:27 ID:qjE
2階の角部屋。
窓が2つあり、風通しが最高に良い。
初めてマルコと生活した部屋だ。
ここで草を吸いながら、逃亡の先の儚い夢物語を語り合った。
窓を開けて下を見ると、室外機の隅に大量のジョイントの吸い殻。
ここで同じように夢を語った人間はそのあとどんな人生を送ったのだろうか。
土地は違うが、世界的シェアを誇る通信端末を開発したモノもいれば、日本で劇物を使い歴史的テロを起こしたモノもいる。
モノは本当に使いよう次第。
この部屋に来るとそんな妄想が掻き立つ。
美化された過去を押し殺して
翌日はレンタカーを手配してあるので眠りについた。
71:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)00:20:54 ID:5gA
かなり魅力的だもんね
何か友達にふざけたイタズラみたいな犯罪ばっかしてるヤツいるけどそいつと一緒にいると笑いが絶えない
72:どぅい:2015/03/16(月)00:24:05 ID:qjE
少なくともマルコが居なければある意味捕まらずに今も俺は逃亡していただろうから。
俺だけ今、平凡に暮らすのはおかしい気がする。
75:どぅい:2015/03/16(月)00:42:01 ID:qjE
知り合いのタイ人から、格安でボロボロのアウディA3を借りた。
1日2000円だから凄く助かった。
今回のメインはこの車を使った捜索。
バンコクからマレーシアに向けて41号線がひたすら南に走っている。
それがスラタニと言う街の付近で44号線と交わる
44号をプーケット方面に走ればクラビにつく。
ちなみにスラタニはパンガン島との定期便が出ている。
今回は44号線沿いを探す。
当時パンガン島に行くためにバスで44号線をクラビからスラタニに向かった時、マルコが最悪どうしようも無かったらここのジャングルに住む。
と言っていたからだ。
44号沿いはコンビニも何もない。
街も無いし明かりもない。
清流は何本かある。
夜は暗黒だし、野生動物もいる。
レンタカーを借りた俺たちはまずバンコクから41号をひたすら南に走り出した。
81:どぅい:2015/03/16(月)01:00:03 ID:qjE
500キロくらい走った。
よその土地の道路は日本より何倍も気を使うので8時間でもこのくらいしか走れない。
ところどころで渋滞や工事、検問で時間食った。
チュムポーンはそれなりに港町として栄えている。
ショッピングセンターで、これから必要な備品を買い込んだ。
ある程度は日本から持ってきたし、今回は逃亡生活では無いので食料品もあらかじめ用意した。
44号は何もない。
熱帯ジャングル。
地図によると一本北の道に役場や病院がポツポツあるが中に入れば樹海みたいもの。
その日はチュムポーンで少しいいホテルに泊まった。
物価は破格的に安かった。
鳥の唐揚げ、青菜炒め、エビチリみたいなの、白米、スープ
2人で500円くらい。
ホテルに帰り食料品をクーラーボックスに入れた。
生物は無いが、湿度と気温ですぐ痛むからだ。
あと、水やポカリの粉。
小麦粉、米は日本から真空パックできる小型の機械を持ってきたのでそれで密閉。
大量のレトルト食品。
テントも一度組み立てて確認して眠りについた。
83:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)01:10:18 ID:EDW
85:どぅい:2015/03/16(月)01:17:39 ID:qjE
これには俺もびっくり。
しかもバンコクの辛くて酸っぱいエスニックじゃなくて、辛くて甘い本格中華みたいな。
84:どぅい:2015/03/16(月)01:16:14 ID:qjE
意外と午前中は車が通る。
バックパッカーたちを乗せた巨大バスに煽られたり、猿が車に向かって集団自殺を挑んできたり、なんとかしてスラタニに到着。
しかし、ここに長居するつもりはない。
すぐさま5?ガソリン缶6個を満タンにして、車自体も満タンにした。
この時点で午後2時。
車のトランクと後部座席の足元はガソリン缶だらけに。
追突したら確実に爆破する。
そんなことを思いながら遅めの昼飯を食べ出発した。
87:どぅい:2015/03/16(月)01:29:00 ID:qjE
予定通りとりあえず今日はここでベースキャンプを張り、翌日付近を捜索することに。
車を堤防沿いから河原みたい場所に降ろすことに成功。
川はバンコクとは、比べ物にならないくらい透き通り魚も泳いでいる。
この辺の水は飲めるので喉を潤して、テントを張った。
テントは人間が寝るやつじゃなくて屋根みたいになる大きいやつ、周りは蚊帳があってそれを車ごと被せた。
少し車のケツが出たけど予想以上にフイットした。
寝るのは車で良い。
蚊帳ごと車の中だから少しは快適だった。
夜はBBQをした。
と言っても、日本で買ってきた干物だが。
ヒナと2人で満点の星空の下でBBQは良かった。
久々にマルコ探しとは違うマジメな話も出来た。
雨が降って来たので車に入り寝た。
88:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)01:34:31 ID:EDW
90:どぅい:2015/03/16(月)01:41:35 ID:qjE
湧き水の清流なら…俺ならw
89:どぅい:2015/03/16(月)01:41:07 ID:qjE
それと同時に、クラビでの逃亡生活で葉っぱで屋根を作って寝たり、網やフライパンが無くて車のホイールで魚を焼いたことを思い出し、今は寝るところも網も鍋もある。
文明の有り難みを感じた。
そんな事を思った直後、テントが車の上に被さるように倒れた。
92:どぅい:2015/03/16(月)01:51:25 ID:qjE
明るいときはあんなに清らかな川だったのに、雨で牙を剥いたかのように自然の猛威が襲いかかってきた。
ヒナに車の運転席に座らせて、俺は外でテントを引っ張り車の後部座席に窓から押し込んでいく。
もうびしょ濡れだ。
そのまま、ライトを持ち車の後ろに周りヒナの運転で河川敷の一段上まで車をバックさせた。
テントはくしゃくしゃに後部座席に。
そのせいで後部座席はびしょ濡れ。
俺もびしょ濡れで、凄く寒かった。
結局寝れずに朝。
雨もやんだ。
テントを綺麗にしまい、車で昼まで仮眠することにした。
乾電池の扇風機はあったが、気温35℃湿度62%で車の中は地獄のようだった。
94:どぅい:2015/03/16(月)02:07:52 ID:qjE
飯はレトルトカレー。
米は炊く気にならず、お菓子やパンでしのいだ。
身支度をして川を南に歩いて下りていった。
2時間ほど歩くと雑に火の跡が河原にあった、しかもまだ煙がたっている。
周りにはビール瓶が。
休憩がてら、離れたところから見ていると人の気配と同時に藪の獣道からバイクのエンジン音と共に男2人が現れた。
西洋人だ。
しかも、若い。
話しかけに行くと相当びっくりしたみたいで、慌てていたがこちらも旅行者だと伝えると打ち解けることができた。
年齢は何と19歳。
アムステルダムから来たようだ。
まあ、目を見た限りイっちゃってる感じだった。
1人はジャングルマンとか言いながら、上半身裸でナイフ持って走り回るし、メチャクチャだった。
彼らは2ヶ月のロングホリデー中でタイに来たのだが、余りに西洋人が多すぎて嫌になり森篭りをしているらしい。
何にしろ、3日1回レンタルバイクでクラビまで往復8時間かけて買い物に行っているらしい。
本当にタイはどこに行っても西洋人を見る。
102:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)08:42:51 ID:W31
読んでてイメージ浮かびやすい
108:どぅい:2015/03/16(月)21:44:09 ID:qjE
ありがとう。
他のスレも凄いと思う。
103:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)08:53:24 ID:NSD
若いころカオサンでしばらく過ごしたけど
だいぶ変わってんのかな?
なつかしいな
112:どぅい:2015/03/16(月)21:46:07 ID:qjE
カオサンも今は観光地化して、タイ人の若者の街に変わりつつあります。
114:どぅい:2015/03/16(月)22:02:55 ID:qjE
向こうの国ではロングホリデーの制度が充実していて、それを利用をして皆各々旅をしたり、趣味に当てたり出来る。
もちろん全員では無いが。
日本人の旅人と話すと基本的には学生かアーリーリタイアした方が多い。
それ以外の方は皆、退職して旅をしている。
最近でこそアフィリエイトなどで収入を得ることが出来るが、旅の軍資金程になるブロガーさんなんて一握りだと思う。
休暇で旅に出る。
退職して旅に出る。
旅先では皆同じに見えるが、皆心理が違う。
西洋人が旅先ではしゃげて、日本人が旅先でクワイエットピーポーと呼ばれのもこれが理由の一つなんじゃないかと勝手に思っている。
そりゃ、帰ったら仕事を探して非現実的世界から日本の現実世界に戻る恐怖心が根にあるのだから仕方ない。
115:どぅい:2015/03/16(月)22:08:30 ID:qjE
マルコかどうかはわからないが、この森一帯にはそんな生活をしている外国人やタイ人が単体でチラホラいるらしい。
この時既に俺たちはまたスピリチュアルな世界の扉の前にいた。
この扉を開ければ、また不気味な世界に飛び込む事になる。
VISAもパスポートもいらないある意味治外法権地帯。
考えてる余地は無かった。
扉は自動ドアの様なモノ。
扉の前に立って時点で、既に開いていた。
116:どぅい:2015/03/16(月)22:16:50 ID:qjE
川をさらに南に下り、道路にぶち当たった。
Googleマップはつくづく便利だ。
電波もGPSも入らないが、大体の居場所がわかる。
道路標識に湖の看板があった。
道路沿いにスラタニ方面に行くと湖に着くようだ。
迷わず道路を横断し、また川沿いに歩き始めた。
判断基準はマルコ。
マルコが行くならどちら。
と言う理念で動いた。
マルコが釣り人がボートを引っ張ってくる湖に行くはずが無い。
彼は逃亡者なのだから。
行くなら、新規の人間が立ち寄る場所では無くて少し落ち着けるコミュニティーだと思った。
地球の歩き方。ロンリープラネット。海外移住ブログ....
そんなもの全く役に立たない。
どこの情報ソースに、ここは湧き水があり、野生動物や食用植物が豊富で、テントやハンモックをかけることが出来る。
なんて書いてあるのか。
今の俺たちには、ただの視聴率確保の洗脳メディアでしか無い。
ワイドショーに出たばかりに、言いたい事を言えなくなった評論家の様。
こんな生き方をしている俺には関係のない事。
歩き続けると小さな池に辿り着いた。
水はコバルトブルー風の農業溜池規模の小さな池。
もちろん、自然的に生まれたモノだ。
よく見ると周りにはお菓子の袋や巻きタバコのフィルター、ビニールなどが落ちていた。
こんな所でも人間が来るのか。
あまり時間も無かったので、テントを張り、その下にハンモックを吊るした。
今のハンモックは蚊帳がついている。
テントにもついているので害虫からは身を守ることが出来る。
米を炊き、レトルトの中華丼の素を温め、池の水で洗面を済ませた。
もう辺りは真っ暗だった。
117:どぅい:2015/03/16(月)22:35:57 ID:qjE
まるでハーブでもキメたかのような、かん高い叫び声。
かなり身構えた。
気付けば落ちていた角材のように太い木を持ち、臨戦態勢。
ヒナはハンモックに身を隠させた。
女はこうゆう時に面倒だ。
力が弱いからでは無く、こんな森にいる男は は魔がさせば恐ろしいことをし兼ねない。
常に人間史の争いの背景には女がある。
音が周りを徘徊するように、至る所から聞こえてくる。
すぐ横の草陰でガサッと音がした。
ライトで照らすと正体が浮かび上がった。
ゴリラ?
最初はそう思ったが、腕が長く体は小さい。
後で調べてわかったんだが、クロテナガザルだと思われた。
そいつらが大量に俺たちのキャンプの周りを飛び回っている。
半端ない恐怖感だった。
火をつけれるようにガソリンをペットボトルに入れて持っていたので、テントの蚊帳の外に出て少しまき、タバコの箱をちぎり火をつけ投げ入れた。
ボッと言う音と同時に辺りが一気に照らされた。
照らされた木の枝に大量の個体が浮かび上がった。
少なくとも20くらいは居ただろうか。
火を見て一斉にその黒い個体は逃げていった。
118:どぅい:2015/03/16(月)22:49:31 ID:qjE
危険もたくさんあるし、実際マルコが見つかる可能性は低い、ましてやこんなジャングルを彷徨う事のリスク。
マルコがここにいる保証は無い、唯一の手掛かりはマルコはパンガン島を出てスラタニ行きの船に乗り込んだ事。
その後は全て憶測だ。
マルコはお金も無いし、VISAも無い。
ならば何処に行く。
と言う俺の都会で排気ガスを吸い込みまくった嗅覚をコンパス代わりに。
俺たちはマルコを探すことを理由に旅をしているだけ。
こんな風に心の底で少し思い始めている、自分がいた。
120:どぅい:2015/03/16(月)22:58:55 ID:qjE
”ピアスのキャッチを家で落とした時、あると思って探すのか、見つからないと思って探すのかで可能性はかなり違う。ピアスのキャッチの大きさに対して家はマルコからしてタイ、そんな規模はかわらないんじゃないの”
その時の俺には非常に分かりやすかった。
見つかる気がしてきた。
思えば高校生の時、彼女からもらったペアリングを帰宅途中に落として、通学路をひたすら探して見つかったことがあった。
根拠もない自信がその時もあった。
123:どぅい:2015/03/16(月)23:08:06 ID:qjE
朝のスコールで目がさめる。
13日の朝一の便で日本に戻らなければならない。
どんだけ探せても44号沿いからはあと4日で出ようとまとまった。
この時に携帯の予備充電器を使用した。
予備充電器はあと満タン1回分だった。
スコールがやみ、テントを片付けて歩き出した。
しばらく森を歩くと、樹々の背丈が低くなり農道のようなダート道に出た。
道沿いを南に歩いていると、ソンテウが向かって来た。
ソンテウはピックアップトラックでバンコクでこそカラフルなトヨタ車のタクシーが有名だが田舎の観光地に行けばほとんどソンテウだ。
呼び止めて、道を聞いた。
彼はソンテウに乗っているが、タクシーはやっていなかった。
こんな所に日本人がいるのに驚いたようだ。
彼は近くで畑をしていて、普段はここから40キロ程離れた小さな集落に住んでいるらしい。
帰り道との事でその集落まで連れて行ってもらった。
チップとして100B握らせた。
一応、車が44号沿いに停めてあることを伝え、帰りはそこまで送ってもらえる事になった。
こうゆう時のチップは額が命取りに成りかねない。
渡し過ぎれば、俺たちは金を持っている。という事になるし、渡さなければ門前払いされる事もあるからだ。
だから、チップの適性額はその時のシーンによって各々違う。
124:どぅい:2015/03/16(月)23:16:06 ID:qjE
本当に小さな集落だ。
みんな親族、そんな感じだった。
意外と俺たち外国人を見ても興味が無い雰囲気だった。
この時、この雰囲気が少し怖かったのを覚えている。
子どもだけが集まってきて、遊んでくれとねだる。
ヒナは子どもの相手をしていた。
俺はソンテウの運ちゃんと集落の真ん中にある井戸の周りのベンチに腰をかけ、片言のタイ語でマルコを訪ねた。
すると運ちゃんは訛ったタイ語とボディランゲージで俺に伝えてきた。
どうやら、ここにはたまにジャングルに入って迷ったり、バイクでツーリング中に迷った外国人が来るようだ。
そしてマルコかは判らないが、その血統の顔の人間が手ぶらで来たと言った。
すぐマルコの写真を見せたが、うる覚えで言い切れない様子だった。
俺たちは猿の顔すら見分けがつかない。
この運ちゃんも外国人の顔なんてそれと同じなんだと思う。
手ぶらで来たから印象的だったらしいが、顔は色んな記憶が混じりわからないのだろう。
だから、ここに何日いたかも覚えて無いみたいだった。
しかし、この情報は今回の旅でかなりの有力情報だった。
もし、それがマルコじゃ無かったら検討外の方向に事は進む。だが、それがマルコだったら事は大きく前進する。
俺たちは後者だと捉えるしかなかった。
125:どぅい:2015/03/16(月)23:26:12 ID:qjE
こうゆう所には相応なモノがある。
自分の人生を振り返り、生きている心地を確かめる。
まるで、海水浴の時に水深を確かめるためにつま先立ちで浮き沈みしているかの様な感覚。
2回目の予備充電器は役目を終え、それによって命が吹き込まれたスマートフォンから流れる音が一つ一つが体の中を乱反射した。
こんな物を開発したら売れるだろう。
こんな会社を創ったら働き甲斐があるだろう。
某大手家具屋の娘さんは実際凄いな。
とか脳内旅行をした。
朝目覚めてご飯を頂いて、マルコの写真と1000Bを運ちゃんに渡した。
マルコが来たら、このお金を渡してくれ。
と。
タイの携帯番号も渡しておいた。
そして、44号沿いの車まで無事に帰って来た。
振り出しに戻ったが、この時点で3月8日の昼。
あまり迷っている暇は無かった。
でも、あの集落で痕跡を残しタスキを渡してこれたことは大きな収穫だった。
お金は運ちゃんが使おうが、責める気もない。
番号を渡せたし、写真も渡せた。
これが一番大きかった。
126:どぅい:2015/03/16(月)23:37:15 ID:qjE
国際免許を提示して、キャンプ中だと話すと英語の達者な警察官がまくし立ててきた。
この辺は場所によって保護区がある。
さらに、ガソリン缶の保持はこの国では罪になると言われた。
平謝りしていると、続けて警察が言った。
ガソリン缶は押収するから行って良い。
と。
何だかよく分からなかったので従い、ガソリン缶をかっさらわれてパトカーは走り去っていった。
日本でも危険物の免許を持たず正当な理由なしにガソリンを所持しているのは違法なんだよなー。
とか1人ごとを言いながら何とも言えない気になった。
タイでガソリン缶の法律なんて知らなかったし、そもそもそんな法律あるのかすら定かじゃ無い。
でも、事なき終えたので良かった。
ガソリンもまだあるし、クラビまで走っても持つ。
引き返せば1時間程でスラタニ付近のガソスタがあるのも分かっていた。
ヒナと相談した結果、クラビに向かうことに。
森の中を歩き続けた疲れがかなり溜まっていた。
集落でも、休めた気がするだけで警戒心は解けない。
人間の体は本当に素直。
2時間程走り、クラビタウンに到着した。
予想以上に早かった。
まだ15時くらい。
このままアオナンビーチに行こうと言うことになり、記憶を頼りにアオナンビーチに向かった。
127:名無しさん@おーぷん:2015/03/16(月)23:39:32 ID:ei1
つーか今回の旅は最近の話なのーね
128:どぅい:2015/03/16(月)23:44:15 ID:qjE
そうそうw
129:どぅい:2015/03/16(月)23:44:55 ID:qjE
アオナンビーチから少し離れたコテージ。
エアコンもテレビもホットシャワーもキッチンも冷蔵庫もついている。
しかもベッドルームもある。
リビングにはソファー。
駐車場がコテージの横にある。
これで1泊1部屋1800円なんだから、安い。
宿でシャワーを浴びて、今日は外食をしにビーチまで戻ろうとしていると、横のコテージから日本人の女の子が2人出てきた。
ヒナが喋りかけると2人は卒業旅行中の大学生だった。
プーケットやパンガンならあり得るがクラビのこんな所に女の子2人は珍しい。
まだ2日滞在するらしく、一緒に食事に行く事になった。
ミナ、ヒロ。
2人は名乗った。
俺たちは余計な事は話さず、よくクラビに来ていると話した。
思いの外盛り上がり、ヒナはミナとヒロとまだ飲みたそうだったので俺が帰りに迎えに行くと言う約束をして別れた。
俺は1人車でもどり宿に帰り、ベッドに横になった。
132:どぅい:2015/03/16(月)23:54:40 ID:qjE
いつの間にか寝てしまった。
時刻は夜11時
別れたのが夜の7時だったので、びっくりして携帯を見るが着信は無かった。
まあ、そのうち帰ってくるだろう。
そんなことを考えて、珈琲を飲みながら天体観察をしていた。
そんなことをしていると、着信音がなった。
ヒナからだ。
受話器越しに爆音が響く、どうやらクラブかゴーゴーバーの中にいるようだ。
ベロベロに酔ったヒナが
早く迎えに来て。
と言う声が聞き取れた。
場所を聞いても、聞き取れずとりあえず車で向かった。
ビーチ沿いに着くと目の前にヒナとヒロと黒人の男が外で歩いているのが見えた。
すぐ降りて声をかけると、黒人はミナを抱えていた。
ミナを半ば強引に奪い取り、すぐ3人を車に乗せた。
どうやら、3人で飲んでゴーゴーバーに行き横の席にいた黒人グループと一緒に飲んでいてミナが潰れて、介抱されて一旦外に出てきた所だった。
背筋がゾッとした。
男に変な気があったのか、良心で介抱しただけなのかわからないが、トラウマなのかイライラした。
そしてヒナにも自分に経験があるのに、軽率な行動した事にその後2人になった時に怒った。
無事、コテージに帰って。
ミナを寝かし、3人で近くのビーチまで歩き散歩をして寝床に着いた。
134:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)00:05:56 ID:LId
138:どぅい:2015/03/17(火)00:13:52 ID:K3p
簡単にできたらなw
135:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)00:13:00 ID:VzU
139:どぅい:2015/03/17(火)00:14:41 ID:K3p
今書いてます。
140:どぅい:2015/03/17(火)00:22:33 ID:K3p
朝ご飯をコテージのバルコニーで食べていると。
挨拶をしに2人が来た。
あっけらかんとかしていて、いまの大学生っこんなの慣れっこなのか。
と思い、少し熱くなった自分が恥ずかしかった。
するとヒロがいきなり
マルコ見つかると良いですね。
と俺に言って来た。
ヒナに視線を送ると、顔をそらして気まずそうにしていた。
その空気を感じとったヒロとミナも気まずそうだったので、正直に俺の口から経緯を伝えた。
ヒナは酔った勢いで色々喋ってしまったみたいだった。
早く見つかって欲しい気持ちから来たものだとは理解できるが、旅人にその事を伝えると、その旅に支障が出たり変に探究心を刺激してしまうのが俺は嫌だった。
141:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)00:25:02 ID:MRT
女子大生巻き込むパティーンか?
144:どぅい:2015/03/17(火)00:29:35 ID:K3p
まあ見ててくれw
142:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)00:27:35 ID:LId
146:どぅい:2015/03/17(火)00:30:19 ID:K3p
それは書けないんだ。想像でお願いw
理由はこの後出てくるw
143:どぅい:2015/03/17(火)00:29:12 ID:K3p
私たちも探したい。
2人はこう言ったのだ。
俺は当然断ったが、全く引かず目を光らせていた。
他人の人生を巻き込んでしまった事が妙にショックだった。
そんなに大したことないように本人たちは捉えているが、実際俺たちは1日前にはジャングルにいた。
野犬に食われても、猿に襲われても、毒蛇に咬まれてもおかしくない状況だったのは事実。
まだ人生経験の若い2人はまるで、山でトレッキングをするかの感覚で捉えている気がしてならなかった。
149:どぅい:2015/03/17(火)00:40:03 ID:K3p
そのあとヒナと喧嘩になった。
初めての喧嘩だった。
と言ってもヒナも自分が余計な事を喋った事が火種になっている事を反省しているので、俺の怒りが一方的だった。
ヒナがポツリと呟いた。
スレの事喋った。
と。
ヒナは今俺がここに書いているこの板の事を2人に喋ってしまっていた。
正直、黒人の時よりゾッとした。
ここまで来ると呆れてくる。
怒りを我慢し
そして俺は2人がまとめサイトや板を見ないタイプだと願った。
少しの検索ワードで引っかかる。
夜になり、ヒロが満面の笑みでコテージを訪ねてきた。
スレ見ました!
信じたくなかったが現実だった。
もう、全てを話した。
そして今後も観覧しても良いが個人特定出来る情報等の書き込みをしない事を約束してもらった。
150:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)00:41:10 ID:MRT
こう来たか
151:どぅい:2015/03/17(火)00:41:37 ID:K3p
そう、まあでもそんなに問題ないんだが。
153:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)00:44:30 ID:MRT
156:どぅい:2015/03/17(火)00:47:37 ID:K3p
探偵ごっこのスケール越えてきたw
154:どぅい:2015/03/17(火)00:47:00 ID:K3p
今の大学生は怖れ知らずだな。
そんな事を思った。
もう俺がなんと言おうと、この2人は探しに行くだろうと思う。
ただ、好きにしろ。とは言えなかった。
なのでクラビをあと2日で抜ける俺たちはその残りの滞在を共にすることになった。
158:どぅい:2015/03/17(火)01:02:54 ID:K3p
そこで改めてお互いの生い立ちや素性を話した。
男1人に女3人。
どこに言っても、緊張が取れない。
ミナは大学とキャバクラのアルバイトを4年間続けて無事卒業出来るらしく、確かに酒癖の悪さは半端ないが気がきく面倒見のいいイメージだった。
ヒロはミナとは同じ大学の同級生だが一回留年していて、今年ミナたちと卒業するらしい。あどけない感じのイメージ。
世も深まり
バーから帰る途中、野犬がヒロたちの乗ったバイクに飛び出して2人は転倒してしまった。
俺たちは車で後ろから付いていた目の前の出来事だった。
車の後部座席は荷物が一杯で乗れず、ヒロたちはバイクで行きたがったの2人乗りで行った帰りの出来事。
とりあえず、駆け寄ると大した怪我は無かった。
だがバイクのヘッドライトとミラーが割れてしまっていた。
コテージまで俺がバイクを運転し、車はヒナが運転。
2人は助手席に重なるように座り帰宅した。
バイクは結構損傷していて、そのまま持っていけばかなりボッタクリな値段を取られるので先に修理屋に翌朝持って行くことにした。
こうゆう時男は不利だ。
そんな気持ちを噛み殺して良い人を演じてその日を終えた。
160:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)01:05:18 ID:VzU
余裕あってすごい
おれならもろに態度に出ちゃう
163:どぅい:2015/03/17(火)01:18:46 ID:K3p
実際態度に出てたよ。でも女子大生にキレるのはとw
162:どぅい:2015/03/17(火)01:18:13 ID:K3p
修理屋でヘッドライトを変え、ミラーは片方だけ取り替えだと同じ型が無かったので両方取り替えた。
転倒で傷ついたボディは板金?みたいなのをしてもらい、同じボディの色を吹いてもらった。
かなり細かく見ないと分からない程度まで直った。
料金も6000円くらいで、2人に電話で確認したら納得した。
そのあとコテージに戻り愛想の良いミナを連れ、バイク屋に謝罪に行き直してきたことを伝え、なんとか罰金無しで返却できた。
もっと時間がかかると思って、ヒナとヒロには先に2人で昼食に行くように促していたのでミナと俺はアオナンビーチを歩きレストランに入った。
ミナとヒロは3月28日までタイにいるとのこと。
バイクの事もあり、マルコを探すと俺にミナは真剣に言ってきた。
もちろん俺はそんな気でいい人を演じたわけじゃ無かった。
でも、全てをミナとヒロは知っているし断るのも面倒だったのでお願いした。
こんな俺たちの探偵ごっこにこんなに真剣に乗ってくれる人がいる事に少し嬉しさを感じると同時に、危険な事はしないと約束したのと、ミナとヒロが無事帰国するまで毎日適当にヒナにラインを送ることを条件にした。
167:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)01:21:39 ID:leH
社会に出たことの無い頭の中お花畑に、人の命が掛かってるかも知れないのに興味本意で首突っ込まれて……
酷いストレスだと思う
俺なら一人で探しに行きたい
168:どぅい:2015/03/17(火)01:23:48 ID:K3p
俺一人じゃ同時刻に違う場所で探せないからね。
とそうゆう着地点に落ち着いたw
169:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)01:27:39 ID:5fk
171:どぅい:2015/03/17(火)01:30:14 ID:K3p
一応、毎日日記みたいなのを付けてるけど場所とか時間は事実と多少ズレてると思う。
俺の書き方が悪いかも。
170:どぅい:2015/03/17(火)01:28:43 ID:K3p
実際クラビに来てからバタバタしてマルコ探しを出来ておらず、ヒナは責任を感じてイライラしていた。
翌日の朝にはクラビからバンコクに向けて走り出さなければ行けない。
そんなとことはミナとヒロも気付いていたようで、4人で車に乗り当時クラビでマルコと山ごもりをして、警察に見つかった辺りを探した。
172:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)01:32:17 ID:6ia
昔パタヤビーチに行くバスに突然人入ってきて死体がたくさん載ったアルバムを無理矢理見せられたわ
募金目的やったんか知らんけど怖くて泣きそうになったね
176:どぅい:2015/03/17(火)01:42:58 ID:K3p
それはヒドイw
俺は色盲装った女の子が俺のとこ来て何も発しない俺に日本人は優しいと言ったのが怖かったw
173:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)01:33:39 ID:MRT
177:どぅい:2015/03/17(火)01:43:35 ID:K3p
やっとだよw
174:どぅい:2015/03/17(火)01:40:37 ID:K3p
当時の手作りハウスは無くなっていたが、ハウスに使ったどあろう角材が朽ちて残っていた。
あの時、ビニールシートやナイフを置いて逃げてきたが、その類は一切無かった。
しばらく人が立ち入った後も無く、懐かしみを感じながらその先の天然温泉に向かって歩いた。
マルコの軌跡を所々で感じる今回の旅。
カオサンの角部屋に予約の都合でたまたま移動させられたり、44号沿いの森の集落。
そして今いる場所。
デジャブの様な感覚が襲い、まるでどこかでマルコが助けを求めているかのように感じた。
185:どぅい:2015/03/17(火)01:55:35 ID:K3p
そこの近くの大きな岩の付近に当時あった毒キノコがまだあった。
ヒロとミナにこれ食うと面白いよ。
とか冗談でからかった。
今の大学生はMMなんて知らないのか。
でも、もし樹海に迷い込んで食糧難でキノコを食う時になったら
うまいキノコか不味いキノコかの選別は出来ないが、毒キノコの選別が出来る俺は他の奴より生存率が高いな。
とか思った。
悪い知識も使い用なのかもしれない。
毒には毒なんて知識がなきゃ出来ない。
天然温泉周りにいたカエルを見つけて、あいつをしごくとキマるがま油が出るとか、そんなウ●チクを並べながら辺りを捜索した。
186:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)01:57:18 ID:MRT
188:どぅい:2015/03/17(火)02:05:47 ID:K3p
少し誇大にいったけど、死ぬ毒が見分けられる。
187:どぅい:2015/03/17(火)02:04:57 ID:K3p
車に戻り辺りをグルグルしてコンビニや八百屋にマルコの写真を見せながら回った。
そのあとも捜索を続け、タウンの釣り場や置屋街も一通り聞き込みをした。
タウンからコテージに帰る夕方途中で検問にあった。
今回の旅で4回目の検問。
この辺では旅行者が薬物を所持して移動している事があるので、それを狙って張り込んでいる。
もちろん観光バスやタクシーも全て止められる。
慣れたように国際免許を見せて、警察は物欲しそうなツラをしていた。
ガソリン缶ならお仲間が持って言ったぞ。
と言い放ち、スッキリした。
その後コテージにつき4人で最後の晩餐をする事に。
190:どぅい:2015/03/17(火)02:08:59 ID:K3p
なんとも言えない幸せな気分だった。
一緒に旅をしたりすると、外国での意識の無い緊張感からか同じ同郷(日本)と言うこともあり家族みたいになる時がある。
195:どぅい:2015/03/17(火)02:24:48 ID:K3p
そんな事をヒナに悟られたのか、嫌味ったらしい事を言われた。
俺は結構人に依存するタイプ。
そしてどこかにいつも寂しさがある。
マルコにも逃亡中の身寄りみたいでどこか依存していたと思う。
じゃなければ、こんなムキに探したりしない。
本当に家族を失った様な気持ち。
ヒナもそうなんだと思う。
ミナとヒロもひょっとしたらこの空間にいるという事は、俺たちと似ているのかも知れない。
旅をする人って一人で何でもこなすように見えて、強がりなだけでどこか寂しさがあるのかもしれない。
そんな事を考えていると夕食の準備ができた。
シチューだった。
気温30度のシチューも最初は抵抗があったが、意外といけた。
思えばここ最近日本ではマルコ探しを言い訳に定職につかず、フリーターで不規則な生活。
実家にすら帰らず、親には人助けと称して納得させ、こんな飯を食うのは久しぶりだった。
ヒナと一緒に住んでいるがお互いフリーターで時間も合わないので自炊することはまず無かった。
コテージの不便なキッチンが調理で汚れているのを見て、嫌な気はしなかった。
俺のアパートのキッチンはいつもピカピカだ。
使っていなければ当然。
でも普通はこうなるんだよな。
妙にキッチンに哀愁と懐かしみを感じた。
少し、熱いモノが込み上げてきたのをグッと堪えた。
200:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)02:36:12 ID:MRT
解る気がする
ふと何気無い光景に暖かい家庭を感じて目頭熱くなるってあるわ
203:どぅい:2015/03/17(火)02:46:33 ID:K3p
おれはそうゆうの、弱いw
201:どぅい:2015/03/17(火)02:46:03 ID:K3p
そこはプライベートビーチみたいな場所で、ダート道を2キロ程走るといきなり砂浜に出る。
よく、マルコとよく夜中にキメて語り合った場所。
到着して車のライトだけつけて外に降りた。
女の3人をビーチに残し、車に戻りライトを消した。
女の子らしい感動した声が聞こえて駆け寄った。
明かり一つないビーチに星が広がる空。
月が湖面に反射して地平線と空の境界線がわからなくなる。
山に囲まれ小さな内海になったビーチなので、ホテルのあかりなんて無くて凄く神秘的な場所。
しばらく4人で言葉を失った。
何故かミナが泣き出し、女どもはみんな釣られて泣いていた。
やっぱり食事の時に感じた寂しさは皆同じだったんだと改めて思った。
そして、俺はデジャブの様な感覚に再び襲われてマルコとこの場所で逃亡の辛さから涙したことがあるのを思い出した。
今までのデジャブの様な感覚の点同士を繋ぐとマルコの軌跡になり、マルコが自分の居場所に案内してくれている気がして、それと同時にマルコは生きていると確信を得た。
204:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)02:47:39 ID:Wxl
ゲスいこと聞くけどマルコは>>1にまだ興味あるのかな
207:どぅい:2015/03/17(火)03:01:30 ID:K3p
勝手に消えたのかはわからないけど、プロの逃亡者なら俺には興味ないかもな。
205:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)02:49:04 ID:MRT
208:どぅい:2015/03/17(火)03:02:06 ID:K3p
もう終わるよー
206:どぅい:2015/03/17(火)03:00:46 ID:K3p
バンコクまで10時間はかかる計算。
丸一日余裕はあるけど、トラブルはつきもの。
休憩なしで交互に運転した。
途中、スラタニやチュムポーンなど探したかったが堪えて車を走らせた。
渋滞に巻き込まれたが夜18時に無事知り合いに返却した。
いよいよ、翌日の朝には日本行きの便に乗る。
出来ることを探した俺たちは、カオサンに再び向かい10枚程残ったマルコの顔写真の裏に
where is marco ?
090-○○○○-○○○○
と書いた紙を配った。
211:どぅい:2015/03/17(火)03:10:35 ID:K3p
まだ残りたくなって、カオサンやスクンビットにいたら航空券をキャンセルし兼ね無いから。
実は4月1日から1週間またタイに行く。
ヒナは来れないが俺一人で行く事になっている。
今、生計を一緒にしている俺たちは2人で行きたいがそれは金銭的に厳しい。
俺たちにも帰れば現実がある。
旅に出ている間だけ、世の中の主役になれる。
さっき横にいたヒナが俺に言った。
私のピアスキャッチ未だに見つからないけどね。
と。
~終わり~
214:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)03:13:16 ID:MRT
見つかるといいな
マルコは多分探してくれるの待ってるはず
216:どぅい:2015/03/17(火)03:14:42 ID:K3p
そう信じてます。
215:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)03:13:50 ID:gRt
217:どぅい:2015/03/17(火)03:15:06 ID:K3p
ありがとう。
また方向させてもらう。
219:どぅい:2015/03/17(火)03:15:52 ID:K3p
報告w
218:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)03:15:45 ID:MRT
220:どぅい:2015/03/17(火)03:16:37 ID:K3p
リアルを伝えるけど、結末が見えるのかはわかんない。
226:名無しさん@おーぷん:2015/03/17(火)03:31:37 ID:MRT
次回楽しみにしてる
乙!
引用元:タイで1年間逃亡生活した結果?
文章がキモイ