1:名無しさん:2014/03/17(月)05:35:22 ID:WMcmZkviq
女「いや、絶対おいしくないじゃんか、それ」
男「うるせーな、いーだろ別に」
女「よくないよ、やっぱり」
男「いーんだよ、二十歳超えてんだから」
2:名無しさん:2014/03/17(月)05:36:37 ID:mwqajEhab
3:名無しさん:2014/03/17(月)05:36:40 ID:WMcmZkviq
男「悪くねーよ」
女「一日何本吸うの?」
男「二、三箱くらい?」
女「吸いすぎ」
男「そーかね」
4:名無しさん:2014/03/17(月)05:37:48 ID:WMcmZkviq
男「あん?」
女「デメリットしかないじゃん、それ」
男「んー、なんかなぁ」
男「結構自分がどーでもいいような感じがしてなぁ」
女「ふーん、変なの」
5:名無しさん:2014/03/17(月)05:39:01 ID:WMcmZkviq
男「でも、吸ってるうちになんかどーでも良くなってくるんだよなぁ」
女「どーでも、ねぇ」
男「ほら、俺って嫌われてんじゃん?」
女「そーなの?」
男「そうそう」
6:名無しさん:2014/03/17(月)05:40:08 ID:WMcmZkviq
男「大学の講義とかでさ」
男「ペア組んでやるっていうのがあるんだけど」
男「誰も俺と組んでくんねーの」
女「タバコ臭いんじゃない?」
男「はは、そーかもな」
7:名無しさん:2014/03/17(月)05:41:45 ID:WMcmZkviq
女「あたしがいるじゃん」
男「お前は中学からの知り合いだろ」
女「まぁね」
男「大学まで付いてきやがって」
女「志望が同じだっただけですー」
8:名無しさん:2014/03/17(月)05:43:02 ID:WMcmZkviq
男「知らねーけどさぁ、避けられてんのは確かだよ」
女「ふーん」
男「もともと人と絡むような性格でもないしな」
女「そうかなぁ」
男「そうだよ」
9:名無しさん:2014/03/17(月)05:44:43 ID:WMcmZkviq
女「ねえねえ」
女友「うむん?」
女「男ってさ、嫌われてるの?」
女友「なにその唐突な質問」
女「いやなんとなく」
女友「別に嫌われてはないと思うけど・・・でも」
女友「ちょっと怖いよね、彼」
10:名無しさん:2014/03/17(月)05:46:07 ID:WMcmZkviq
女友「うん」
女「そーかなー」
女友「怖いよー、なんか」
女「そう見えるのかぁ」
女友「お、女ちゃんもしかして気があったりー?」
女「ないない」
11:名無しさん:2014/03/17(月)05:47:07 ID:WMcmZkviq
女「あいつ、昔っからの知り合いだからさ」
女友「お、初耳」
女「ちょっと気になっちゃって」
女友「なーる」
12:名無しさん:2014/03/17(月)05:48:19 ID:WMcmZkviq
男「何してんのお前」
女「嫌われてる訳じゃないみたいよ」
男「お前せっかく距離とってたのに」
女「なーんだ、やっぱ嫌われてないんじゃない」
男「まーな」
男「外面はいいほうだし」
13:名無しさん:2014/03/17(月)05:49:45 ID:WMcmZkviq
男「いーだろ別に」
女「あっ、またタバコ吸う」
男「はぁー・・・」
女「やめなよ、タバコ」
男「そのうちな」
14:名無しさん:2014/03/17(月)05:51:24 ID:WMcmZkviq
男「あん?」
女「友達多い方が楽しいじゃん」
男「んー、まぁ色々」
女「なにそれ」
男「まぁそのうちな」
女(・・・何その顔・・・)
女(きつそうじゃん・・・)
15:名無しさん:2014/03/17(月)05:52:53 ID:WMcmZkviq
女友「そーみたいだねー」
女「ふーん」
女友「心配?」
女「まぁそれなりに、ただのバイト疲れだと思うけど」
女友「バイトしてるんだ?」
女「かなりね」
16:名無しさん:2014/03/17(月)05:53:56 ID:WMcmZkviq
女「さー、アイツ家のこと話さないから」
女友「ふーん」
女「はぁ・・・」
女友「よしっ」
女「?」
女友「男くんのお見舞いに行こう」
17:名無しさん:2014/03/17(月)05:55:14 ID:WMcmZkviq
女友「お見舞い」
女「なんで?」
女友「まーたまた、男くんが心配なんでしょ?」
女「別に」
女友「ため息ばっかりつ当てるくせに」
女「う、嘘?」
女友「ほんと!」
18:名無しさん:2014/03/17(月)05:56:35 ID:WMcmZkviq
女友「うん」
女「あたし、変じゃない?」
女友「全然、可愛いよー」
女「よし」
女友(意識してる意識してる)
19:名無しさん:2014/03/17(月)05:58:22 ID:WMcmZkviq
女友「おじゃましまーす」
男「ん、う」
女「あ、ごめん寝てた?」
男「少しねって・・・ええ!?」
女友「やっはろー」
男「なんで、女友さんか?」
20:名無しさん:2014/03/17(月)05:59:52 ID:WMcmZkviq
女「い、行ってない!」
男「そうか、すまんな」
女友「キレイな部屋だねー」
男「ははは、何もないだけだよ」
女「あんた、食器くらい洗いなさいよ」
男「すまん、しんどくて」
21:名無しさん:2014/03/17(月)06:00:57 ID:WMcmZkviq
男「結構」
女「寝とけ」
男「すまん」
女「まったく・・・」
女友「とか言いつつ洗い物済ませちゃう女ちゃんが可愛すぎる」
女「うるさい!」
22:名無しさん:2014/03/17(月)06:02:21 ID:WMcmZkviq
女友「あ、寝た」
女「寝たね」
女友「・・・」
女友「男くんってさぁ」
女「うん」
女友「なんで人避けちゃうんだろうね」
女「さあ」
23:名無しさん:2014/03/17(月)06:05:27 ID:WMcmZkviq
女友「とかいって実は気になったりして」
女(バレてる・・・)
女友「あははっ!」
女「な、なによ!」
女友「いやぁ、分かり易いなって」
女「うう」
24:名無しさん:2014/03/17(月)06:06:59 ID:WMcmZkviq
女女友「「ん?」」
男「うっ、ううう・・・」
男「うわあああああああああ!!!」
女「ちょっ!男!?」
女友「ど、どうしたの?」
女「わからない!けど・・・!」
女「男!?男!男!」
25:名無しさん:2014/03/17(月)06:08:17 ID:WMcmZkviq
男「はぁっはぁっ!」
男「・・・はぁ・・・!」
女「大丈夫?」
女友「すごいうなされてたよ」
男「・・・あぁ・・・すまん」
女「ほんと大丈夫?」
26:名無しさん:2014/03/17(月)06:08:35 ID:WMcmZkviq
タバコ吸ってねるわ
27:名無しさん:2014/03/17(月)06:12:17 ID:AY7Iz7hg3
28:名無しさん:2014/03/17(月)06:14:24 ID:WMcmZkviq
なんで笑ってんだ
男「・・・すまん今日は帰ってくれ」
女「え、でも」
男「帰ってくれ」
女「せっかく来たんだし・・・」
男「帰ってくれ!」
女女友「!」ビクッ
29:名無しさん:2014/03/17(月)06:15:45 ID:WMcmZkviq
女友「じゃ、じゃあねー男くん」
女友「なんで怒ってたの?」
女「わかんない・・・」
女友「やっぱりいきなり押しかけてメーワクだったか・・・ってうわ!」
女「っぅ・・・ヒック・・・」
30:名無しさん:2014/03/17(月)06:17:20 ID:WMcmZkviq
女「うっ・・・ごめん・・・ヒック」
女友「だ、大丈夫?」
女「・・・うん・・・あんな怒鳴られたの初めてだったから・・・」
女「ちょっとびっくりしちゃって・・・」
女友「女ちゃん・・・」
31:名無しさん:2014/03/17(月)06:18:21 ID:WMcmZkviq
女友「・・・」
女「ごめんね・・・こんなことで・・・」
女「でも・・・」
女友「うん、分かってるよ」
女友「悔しいんだよね」
32:名無しさん:2014/03/17(月)06:19:53 ID:WMcmZkviq
女友「そんな自分がすっごく悔しいんだよね」
女「うっ・・・うわあああああん!!」
女友「よしよし」
女友「大丈夫だから」
女友「ここはおねーさんに任せなさい」
女「・・・?」
33:名無しさん:2014/03/17(月)06:20:37 ID:WMcmZkviq
残ってたら書く
34:名無しさん:2014/03/17(月)06:31:35 ID:wGIZo4RAB
35:名無しさん:2014/03/17(月)06:40:01 ID:fLDp3V4YP
36:名無しさん:2014/03/17(月)06:40:06 ID:1WNuGHo8I
38:名無しさん:2014/03/17(月)07:06:12 ID:WMcmZkviq
女「ちょ、いきなり」
女友「いーのよ!多少強引でも!」
男「んだよ・・・っせぇなぁ・・・て女達?」
男「どうしたの?こんな昼間から」
女友「講義休んできましてー!」
女「・・・」
男「・・・とりあえず・・・入れば・・・」
39:名無しさん:2014/03/17(月)07:08:01 ID:WMcmZkviq
女友「ずばり!なんで男くんがそんなに人を避けるのか聞きたくて!」
女「・・・」
女友「って女ちゃんが!」
女「あ、あたし!?」
男「・・・」
女友「だって気になるんでしょ!?」
女「う、うん」
40:名無しさん:2014/03/17(月)07:09:26 ID:WMcmZkviq
女「人を避けてるのって・・・昨日のこととなんか関係あるの?」
男「・・・」
男「うるせぇな・・・」
女「」ビクッ
男「なんでお前に言わなきゃなんねえんだ」
女「そ、それは」
女「・・・その・・・」
41:名無しさん:2014/03/17(月)07:10:58 ID:WMcmZkviq
女友「女ちゃんすっごく心配してたんだよ!」
女「お、女友・・・」
女友「泣いてたんだよ!女ちゃん!」
女友「男くんの力になれなくて!」
女友「悔しいって!」ボロボロ
42:名無しさん:2014/03/17(月)07:12:38 ID:WMcmZkviq
男「・・・」
男「はぁ・・・なんで女友ちゃんがなくのさ・・・」
女「・・・男」
女「あたしに話して欲しい」
女「なんかよくわかんないけど、あんたが悩んでるのは・・・嫌なの・・・」
男「・・・はぁ・・・」
男「つまんねぇことだぞ?」
43:名無しさん:2014/03/17(月)07:14:12 ID:WMcmZkviq
男「昔っからさ、人が怖い」
女「・・・」
男「わかるか?この腕」
女「えっ・・・」
男「ひでえもんだろ、この跡」
女「だっ、誰に!誰にされたの!」
男「・・・」
男「親だよ・・・」
44:名無しさん:2014/03/17(月)07:15:48 ID:WMcmZkviq
男「多分ストレス解消とかそんなしょーもない目的だったんだろうなぁ」
男「いろいろされたよ」
男「ライターであぶられたりなんてのは当たり前」
男「ひどいときには刃物で皮をはがされてた」
女「・・・酷い・・・」
女友「・・・・・・」
46:名無しさん:2014/03/17(月)07:17:02 ID:WMcmZkviq
男「そんなもん時間が経てばすぐ忘れちまうんだよ」
男「親も俺が反応しないとなりゃその日のうちはすぐに飽きてくる」
男「でも・・・」
男「一番きつかったのは」
男「言葉かなあ」
48:名無しさん:2014/03/17(月)07:18:39 ID:WMcmZkviq
男「お前が生きてるだけで虫酸が走る」
男「生まなきゃ良かった」
男「早く死ね」
男「死ね」
男「死ね」
男「死ね」
男「何度も言われたよ」
47:名無しさん:2014/03/17(月)07:18:03 ID:1WNuGHo8I
49:名無しさん:2014/03/17(月)07:20:10 ID:WMcmZkviq
俺のとこは中学で別々だった
女「・・・そんな・・・」
女友「そんなの・・・」
男「だからさ・・・半分逃げでここに来たんだ」
男「俺の頭でギリギリいけてなおかつ親と離れてるとこに」
男「でも」
50:名無しさん:2014/03/17(月)07:22:01 ID:WMcmZkviq
男「いつになってもいつまで経っても」
男「俺はそれを思い出しちまう」
男「それこそ呪いみたいに」
男「笑っちゃうな」
男「大の大人が親が怖くて」
男「そのせいで人まで怖くなって」
男「ずっと逃げ続けてんだ」
51:名無しさん:2014/03/17(月)07:22:58 ID:WMcmZkviq
男「わかったら帰れ」
男「俺はもう」
男「誰とも関わりたくねえんだよ」
女「・・・」
女友「・・・」
52:名無しさん:2014/03/17(月)07:24:12 ID:WMcmZkviq
女「うん・・・」
女友「知らなかったよあたし」
女友「いるもんなんだねそういう人」
女「・・・」
女「だめだ・・・」
女友「えっ?」
女「あたしやっぱりだめだ」
53:名無しさん:2014/03/17(月)07:25:36 ID:WMcmZkviq
女「男のメーワクになるってわかってても」
女「それでもやっぱり動いちゃう」
女「助けたいよ・・・」
女「頼られたいよ・・・」
女友「・・・」
女「だってあたし・・・」
女「男が好きなんだもん・・・」
54:名無しさん:2014/03/17(月)07:26:55 ID:WMcmZkviq
女友「それはそれは」
女「・・・」
女友「でもいいの?」
女友「男くん、きっとそんな気持ちわかってくれないよ」
女友「きっと煙たがる」
女友「きっと嫌われる」
女友「それでも?」
55:名無しさん:2014/03/17(月)07:28:22 ID:WMcmZkviq
女「男は・・・要らない子じゃないって・・・」
女「少なくとも・・・あたしにとっては大事な人だって」
女「・・・わかって欲しい」
女「だから助けたい」
女友「・・・・・・ふ」
57:名無しさん:2014/03/17(月)07:29:19 ID:WMcmZkviq
女友「ふふふふふふ」
女友「女ちゃんは一途だなあ」
女友「そんなこと言われたら」
女友「あたしも手伝うしかないじゃあ無いですか」
58:名無しさん:2014/03/17(月)07:30:51 ID:WMcmZkviq
女「旅行に行こう」
女友「行こう」
男「・・・は?」
女「行こう」
男「昨日の話聞いてた?ってかどこに?」
女「あんたの親のとこ」
男「は?」
59:名無しさん:2014/03/17(月)07:32:26 ID:WMcmZkviq
女「あんたの親のところに行って分かってもらう」
女「あんたにしたこと」
女「あんたがどれだけ辛かったかを」
男「ふざけんな・・・」
男「ふざけんなよ!」
男「お前何様のつもりだ!?あぁ!?」
60:名無しさん:2014/03/17(月)07:34:02 ID:WMcmZkviq
男「ふざけんじゃねえ!」
男「俺はもう誰とも関わりたくねえんだよ!」
男「親とも!」
男「お前とも!」
男「今さらどうにかなるもんじゃねえ!」
男「俺をこれ以上苦しめるつもりか!あぁ!?」
61:名無しさん:2014/03/17(月)07:36:09 ID:WMcmZkviq
男「俺を助けてるつもりか!?」
男「逆だよ!んなことされても苦しいだけだ!」
男「俺のことを必要としてない奴らに知ってもらう!?」
男「できるわけねえだろうが!」
男「俺は要らねんだよ!」
男「必要ねえんだよ!!」
女「それでも!!!」
63:名無しさん:2014/03/17(月)07:38:43 ID:WMcmZkviq
女「・・・それでも・・・あたしにはあんたが必要なの」
女「あんたが好きなのよ・・・!」
男「・・・!」
男「・・・ちっ!」
男「言っとくけど俺にそんな金はねえぞ!」
女友「あ、それは大丈夫!」
女友「あたしんちが持つから」
女友「だいじょぶだいじょぶ、うち金だけは腐る程あるし」
64:名無しさん:2014/03/17(月)07:39:53 ID:WMcmZkviq
女「・・・」
女友「それじゃあ」
女友「積もる話もありましょうが」
女友「それはもろもろ、あっちでね☆」
65:名無しさん:2014/03/17(月)07:42:13 ID:WMcmZkviq
男「何だって・・・こんなことに・・・」
女「男・・・これ・・・飲み物」
男「・・・さんきゅ」
男「・・・」
女「・・・」
男「なんでだよ」
男「あんだけ言ったのに」
男「ほんと馬鹿じゃねえの」
女「あんたが苦しいとあたしも苦しいの」
女「あんたと話してると楽しいのよ」
男「・・・」
66:名無しさん:2014/03/17(月)07:42:56 ID:1WNuGHo8I
67:名無しさん:2014/03/17(月)07:44:03 ID:WMcmZkviq
男「お前相手だと・・・まぁ・・・話しやすいよ・・・」
女「・・・!」
男「・・・さっきはすまん」
男「あんなこといって」
女「いい」
女「もっとぶちまけてくれたらいい」
女「泣けばいい」
女「あたしを頼りにして欲しい」
68:名無しさん:2014/03/17(月)07:46:27 ID:WMcmZkviq
男「なんだよ」
女「なんであたしがこんなにあんたのこと大事に思ってるか、わかる?」
男「いいや」
女「中学校でさ」
女「あたし転校してきたじゃん」
女「まだ全然クラスに馴染めなくて」
女「寂しかったとき、あんたが話しかけてくれたの」
69:名無しさん:2014/03/17(月)07:48:04 ID:WMcmZkviq
女「転向初日の子にこんなに明るく話しかけてくれる人がいるんだなぁって」
女「すごく嬉しかった」
男「ガキの頃じゃねえか」
女「ガキの頃でもよ」
女「それからあんたはそれとなくきっかけを作ってくれた」
女「ほんとに嬉しかった」
70:名無しさん:2014/03/17(月)07:49:38 ID:WMcmZkviq
女「あんたが辛いのは嫌なの」
女「あたしのわがまま」
男「そうかよ・・・勝手にしろ」
女「うん、する」
女友(凄くいい雰囲気だけど・・・)
女友(あたしのこと忘れてない・・・?)
71:名無しさん:2014/03/17(月)07:52:10 ID:WMcmZkviq
女友「新幹線8時間!車で四時間!」
女友「ついにつきました!男くんの故郷!」
男・女(デリカシーないなぁ・・・)
女友「ここで男くんが生まれて来たわけです」
女友「じゃあ知らせに行きましょう」
女友「要らない子に友達が二人も出来たってね☆」
72:名無しさん:2014/03/17(月)07:52:35 ID:WMcmZkviq
男「ああ、俺の・・・うっ!」
73:名無しさん:2014/03/17(月)07:54:08 ID:WMcmZkviq
女「ここが・・・」
男「ああ、俺の・・・うっ!」
女「ちょっ!大丈夫!?」
男「げほっ!げほっ!だ、大丈夫だ・・・」
男「ちっと気持ち悪くなっただけだ」
女「大丈夫、あたしもついてる」
女友「あたしもね」
男「・・・」
男「ああ」ガラガラ
74:名無しさん:2014/03/17(月)07:55:56 ID:WMcmZkviq
母「男じゃない」
母「あなたー、男が帰ってきたわよー!」
男「・・・」
父「あ、男ぉ?」
父「あぁ男か・・・」
男「・・・な、中に入ってもいいかな・・・」
75:名無しさん:2014/03/17(月)07:57:55 ID:WMcmZkviq
男「・・・その・・・」
父「なんだ?俺は忙しいんだよ、用がないなら帰れ」
男「・・・ッ!」
女友「はいはい!」
父「あん?」
女友「ずばり、聞きまーす」
女友「なんで、男く●にひどいことしたんですか?」
76:名無しさん:2014/03/17(月)08:00:44 ID:WMcmZkviq
父「ひどいことぉ?」
女友「そうでーす、なんで男くんを火あぶりにしたり刃物でザックザックやっちゃったんですかー?」
父「・・・なんでっていわれてもなぁ」
母「うーん」
母「うさばらしかしら」
父「ははははは!そうだなあ!」
女「そ、そんなのって!」
77:名無しさん:2014/03/17(月)08:03:23 ID:WMcmZkviq
女「男くんはそのために傷ついて!」
女「今も引きずってるんですよ!」
父「なんだぁ?まだ引きずってんのか?そんな昔のこと?」
父「くだらねえなぁ」
父「そんなもん俺たちにどうしろっていうんだよ」
父「そんなこと言うためにここまで来たのか?」
母「あんた、ほんと要らない子ねえ」
78:名無しさん:2014/03/17(月)08:05:49 ID:WMcmZkviq
父「あぁ?何だお前はさっきから?」
父「人んち来てまで怒鳴ってんじゃねえぞ、何様のつもりだ」ガシッ
女「きゃっ!」
男「おっ、おい!」
父「なんだよ?お前までギャンギャンいうのか?」
男「・・・っ!」
父「ふざけんなよまったく、変な噂がったらどうするんだ?おい!」ゲシッ
女「きゃああああ!」
79:名無しさん:2014/03/17(月)08:08:53 ID:WMcmZkviq
父「このクソアマ調子乗りやがって女の癖よぉ!」
女「やめて!引っ張らないで!」
女友「・・・」
女友「くだらないね」
女友「男くん」
女友「さっさと言っちゃいなよ」
女友「大丈夫、あたし達がついてるから」
女友「見せてあげようよ、もう男くんは」
女友「いらなくなんかないってことをさあ」
男「・・・っ!!」
80:名無しさん:2014/03/17(月)08:11:17 ID:WMcmZkviq
父「」ピタッ
父「おまえ、今なんて言った?」
父「やめろ?」
男「うっ・・・」
男(吐きけがする・・・逃げたい・・・)
男(逃げたい逃げたい逃げたい!)
男(きもちわりい・・・でも)
男(ほんとは・・・もう、逃げたくない!)
81:名無しさん:2014/03/17(月)08:15:03 ID:WMcmZkviq
父「うぐっ!」
男「女!こっちこい!」
女「う、うん!」
男「ふざけんじゃねえぞ!クソジジイが!」
男「俺に散々やってきて!」
男「まだやるつもりかよ!」
男「正直お前らが分かってくれるなんて思っちゃいなかった!」
男「だけど!」
男「これ以上俺のモンに手ぇ出してみろ!」
男「お前らほんとに殺すからな!」
82:名無しさん:2014/03/17(月)08:17:07 ID:WMcmZkviq
男「どこまでも追いかけていって俺にやったことより酷い目に合わして殺してやる!」ボカッ!
男「・・・許さねえからな!てめえら!」
女「お、男、もういいよ・・・出よう・・・?」
83:名無しさん:2014/03/17(月)08:20:33 ID:WMcmZkviq
父「・・・何だあのやろう・・・調子に乗りやがって・・・」
母「・・・大学に連絡しましょう!」
女友「あははは」
父「何笑ってやがるクソガキ!」
女友「いやぁ、ははは、わかりやすい悪役だなぁって」
女友「ほんとに分かり易い」
女友「笑っちゃいますよねーほんと」
女友「滑稽で仕方が無いです」
84:名無しさん:2014/03/17(月)08:22:50 ID:WMcmZkviq
女友「結局、言わなかったんですね男くんは」
女友「あたしが代わりに言いますよー」
父「・・・?」
女友「男くんはね・・・要らない子なんかじゃないですよ」
女友「女くんも大事に思ってくれている」
女友「そしてあたしにとっても大事な大事なお友達です」
女友「・・・わかりません・・・?」
85:名無しさん:2014/03/17(月)08:24:58 ID:WMcmZkviq
女友「本当に死んで欲しい」
女友「でもそれは流石に不公平ですからね」
女友「軽目で我慢してあげます」
女友「男くんの親ってことで大サービスです☆」
女友「でわでわ」
86:名無しさん:2014/03/17(月)08:27:15 ID:WMcmZkviq
女「大丈夫?男?」
男「だっ、大丈夫だ・・・すこし吐けば楽になる・・・」
女「・・・」
女「ありがと・・・」
男「・・・?・・・なんて?」
女「別に」
女友「おとこくーん!女ちゃーん!」
87:名無しさん:2014/03/17(月)08:30:05 ID:WMcmZkviq
女友「いやぁ、ごめんね、ちょっとあって」
男「・・・女・・・女友・・・すまん・・・迷惑かけた」
女友「いやいやーそんなーってあれ?」
女友「男くんどこに行くの?」
男「どこって・・・帰るんだろ・・・?」
女友「なーに言ってるのー」
女友「今から旅館に行くんだよ?」
女「えっ?」
男「はっ?」
88:名無しさん:2014/03/17(月)08:31:44 ID:WMcmZkviq
女友「せめて一日くらいゆっくり過ごそうよ」
女「・・・あたしは別にいいけど・・・」
男「・・・」
女友「ねっ?」
男「うん・・・ありがとう・・・女友ちゃん」
89:名無しさん:2014/03/17(月)08:35:00 ID:WMcmZkviq
男「・・・今日はほんとにありがとう」
女「・・・!」
女友「」モグモグパクパク
男「ほんとお前ら二人のおかげで助かった」
女「そ、そんな!」
女友「ひょうはよーあほひほはひにいっはのはおほほくんひゃーん」パクパク
男「いや、それでも・・・ありがとう」
男「・・・こんな俺でよかったら・・・これからも・・・友達でいてくれ」
男「やばいな」
男「ちょっと風に当たってくる」
90:名無しさん:2014/03/17(月)08:37:27 ID:WMcmZkviq
女友「・・・」
女友「行かないの?」
女「わっひゃう!?」
女友「いきなよーそして言ってあげなよ」
女友「お友達なんかじゃあ満足出来ませんってさ」
女「い、いや」
女友「あたしをめちゃくちゃにしてぇっ!!///」
女「ちょ、ちょっと!」
91:名無しさん:2014/03/17(月)08:39:00 ID:WMcmZkviq
女友「次は女ちゃんが勇気だす番だよ」ニコッ
女「・・・うん・・・」
女「お、男・・・!」
男「ん?どうした?」
92:名無しさん:2014/03/17(月)08:40:45 ID:WMcmZkviq
男「? なんだよ?」
女「そのっ!えぇと・・・」
女「あ、あ・・・」
男「あ・・・?」
女「あっ、あの時の返事まだ聞いてない!」
男「は?」
93:名無しさん:2014/03/17(月)08:42:02 ID:WMcmZkviq
女「言ったじゃん!」
女「男んちの家の前で!」
男「・・・あぁ、あれか」
男「悪い、聞いてなかった」
女「は、はぁっ!?」
男「聞いてなかったからもう一回」
94:名無しさん:2014/03/17(月)08:44:24 ID:WMcmZkviq
男「忘れた」
女「な、な、は、はぁ?」
男「もう一回、言ってくれよ」
女「・・・・・・///」
女「男・・・」
女「す、好きです・・・」
男「うん」
男「ありがとう」
男「俺も大好き」
95:名無しさん:2014/03/17(月)08:51:00 ID:WMcmZkviq
母「あー、疲れたわ」
父「そうだなぁ、どっかに温泉にでもいってゆっくり休みたいなぁ」
母「母友ちゃんも誘っていいかしら」
父「そうだな、都合が合えば家族みんなで行くか」
母「あっ、また!」
父「いいだろ、これくらい」
女の子「ねえねえ、おとーさん」
父「ん?」
女の子「なんで煙草吸うの?」
父「んー?」
父「・・・ふふ」
母「ふふふふ」
父「そりゃあ、おいしいからだろうなあ」
おしまい
96:名無しさん:2014/03/17(月)08:52:02 ID:WMcmZkviq
たばこ吸う奴にも吸わないやつにも最大級の幸あれ
97:名無しさん:2014/03/17(月)09:44:47 ID:1WNuGHo8I
引用元:女「ねえねえ、なんで煙草吸うの?」男「んー?」