1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:18:53.67 ID:+GiNn1/aO
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:19:26.08 ID:QYTliCOm0
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:21:17.25 ID:+GiNn1/aO
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:35:33.02 ID:MH3abBraP
15:1 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:37:30.58 ID:R9Le0xdH0
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:28:24.97 ID:+GiNn1/aO
18:1 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:40:28.58 ID:R9Le0xdH0
部活も暇になってきて授業も少ないし、バイトを始めたんだ。
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:40:06.42 ID:5Ih2MJ6m0
19:1 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:42:20.86 ID:R9Le0xdH0
20:1 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:44:35.18 ID:R9Le0xdH0
バイト先の周囲にはオタク向けの店が多く、始めたばかりの早番のバイト上がりに、生まれて初めてメイド喫茶に行ったんだ。
そこで初めて出会ったメイドさんにときめいた。
21:1 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:50:00.41 ID:R9Le0xdH0
とりあえず、スペック?
22:1 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:51:22.86 ID:R9Le0xdH0
俺:身長170㎝未満
見た目は多分良い方
「クールな王子」
自称ではなくて大学のゼミの先輩方から何故か「王子」と呼ばれていたんだよ。
無口とかクールとか言われる奴っていうのはその実、ただのコミュ障。
俺も例に漏れず、ATフィールドという殻に閉ざされた、ただのコミュ障のオタク。
(殻の中と、いうことで、「玉子」と名乗ります)
しかも当時は無理に喋るとよくどもっていた。
メイドさん:俺と同い年。
役者を目指すフリーター。
身長160㎝くらい。8㎝のヒールをはくと俺より背が高い。
清楚。超美人。
推定Fカップ。
(俺が「玉子」なので、仮に「ヒヨコ」と呼ぶ事にします)
23:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:52:57.76 ID:R9Le0xdH0
初めて足を踏み入れる未知の世界。
入ってしまうとちょっぴり何かが終わる気もする。
そんな期待と不安を胸に、ドアを開けると、そこにはビーナスが立っていた。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
優雅に上品に膝を折る美女の姿に、寧ろ何かが始まった瞬間だった。
ルックスも女性らしい雰囲気もドストライク。
同時に「俺の考える理想的なメイドさん」のイメージど真ん中だった。
25:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:54:49.19 ID:R9Le0xdH0
もうね、緊張しっぱなし。
周囲の視線を意識して(別に実際に見られている訳ではない)自分の動作全てを過剰に意識して動きがぎこちない。
バイト先の人と2人で行ったのだが、俺は殆ど口をかかなかったと思う。
(まぁ、喋らないのはいつもの事なんだけどね)
喋ってもいないし、直視出来ない。向こうは全く覚えていないだろう。
でも、一方的に俺の中には強烈に印象付けられた、それが、ヒヨコさんとの初めての出会いだった。
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 22:54:29.04 ID:v0UWS8x+0
26:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:55:39.10 ID:R9Le0xdH0
行ってくるか
27:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:58:13.35 ID:R9Le0xdH0
それから、
ヒヨコさんの店の前を通るたびに、彼女が出勤しているかチラ見したりして過ごした。
でも1人でお店に入れなかった。
チキンだから!
28:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 22:59:34.67 ID:R9Le0xdH0
俺はいつものようにバイトをしていた。
お客さんが来たようで、他のスタッフが席に案内する。
メニューと水を用意して席に向かうと、
そこにいたのは、メイド服のエプロンを外し、ワンピース姿のヒヨコさんだった。
バイトの休憩時間に抜け出してきた様子。
29:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:00:49.04 ID:R9Le0xdH0
見つめられて顔をあげられない。
大丈夫、こちらの動揺には気付いていないはず。
なにしろ俺は、感情が表情に表れない、クールガイだから。
下手に喋るとどもるしね。どもるしね。
30:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:02:05.85 ID:R9Le0xdH0
ヒ「玉子さんですか?」
玉「はい……こんにちは……」
ヒ「初めまして、ヒヨコと言います。私、玉子さんにお会いしたくて来たんです。」
な、何ですと?!?!
超 動揺した。
俺、何かしましたか?
31:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:03:58.65 ID:R9Le0xdH0
そ、そ、そ、そ、そんな事が有って良いのか?!
どうしよう。何事だ。
33:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:07:03.73 ID:R9Le0xdH0
(メイド喫茶や執事喫茶等、ホールスタッフがコンセプトに合わせたコスプレをしている飲食店の総称)
メイドさんとある意味同業者だった。
バイトをしようと思ったときに何個か受けたけど、他の無難な所は落ちた。
35:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:10:01.44 ID:R9Le0xdH0
(しかし表情には表れない)
玉「ありがとうございます。(営業スマイル)」
表面的には至って冷静である。
しかし、何を言って良いかも判らない。完全にテンパっている。
36:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:10:52.74 ID:R9Le0xdH0
玉「でもね、ヒヨコさん。……実は、はじめまして、じゃ、無いんですよ……。以前、ヒヨコさんのお店に、行った事が有って……、その時に、お給仕してくれたのが、ヒヨコさんだったんです。」
俺のセリフに読点や3点リーダーが多いのは仕様です。
間を取って、ゆっくり話さないと、どもるから!
37:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:11:32.89 ID:R9Le0xdH0
今思い出しただけで涎出た。
くそ、可愛いぜ。ちくしょう。
しかし実際その場では、更に動揺するほかない。
その日の事は、それ以降何を話したか、全く覚えていない。
38:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:12:15.58 ID:R9Le0xdH0
39:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:13:29.02 ID:R9Le0xdH0
あらかじめチラ見して、ヒヨコさんが居る時を狙って行った。
いつも、お店の奥の話しやすい席に通してくれて、話しかけてくれた。
ヒヨコさんも、俺の出勤日を狙って通ってくれた。
40:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:15:17.27 ID:R9Le0xdH0
でも話してみると、意外と天然な所も有って可愛い。
印象に残っているのは、カピバラさんが大好きだったことだ。
カピバラは「げっ歯類(げっしるい)」ネズミの仲間だ。
41:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:16:27.99 ID:R9Le0xdH0
ヒ「ねぇ、玉子さん、カピバラさんっておっかしいですよね?ゲッパ族だって!笑っちゃう。」
玉「……ヒヨコさん、それ、げっしるいですよ。(真顔)」
ヒ「えぇぇっ?!」
玉「ネズミの仲間は、げっ歯類です。(真顔)」
ヒ「ネズミ?」
玉「カピバラはネズミの仲間ですよ。」
しばらくそれでからかった。
43:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:17:52.06 ID:R9Le0xdH0
だが、店員と客である。
こっちの店に来ても店員と客。
あっちの店に来ても店員と客。
それ以外の何者でも無い。
そこには、高い壁が有った。
46:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:20:26.70 ID:R9Le0xdH0
(多くのコンセプトカフェで同様に禁止されているはず。)
他店のスタッフなら融通が利くのではないかと思うかも知れないが寧ろ逆。
外で目撃された時、二人ともどこの誰って判っちゃうからね。
俺のいた店でも、他店のスタッフと遊んでいるのが見つかったスタッフがクビになった事が有った。
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:21:16.36 ID:s6mXEMZL0
51:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:26:07.61 ID:R9Le0xdH0
有り難う
寝オチしたらごめん
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:21:38.99 ID:OecYzmlA0
50:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:25:32.66 ID:R9Le0xdH0
デザインを細かく書くと特定されそうじゃないか。
まぁあまり特徴的なデザインではない。
ワンピースに白いエプロン。
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:31:24.05 ID:OecYzmlA0
おk聞き方が悪かった
ミニスカ・パフスリーブ・フレアな漫画的メード服かヴィクトリア様式のエプロンドレスか
ってのを聞きたかった
59:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:34:27.10 ID:R9Le0xdH0
様式とかよくわからないけど、
とりあえずミニスカートで絶対領域で萌え萌えな感じではない。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009KDR0MO/
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:49:56.58 ID:OecYzmlA0
おk何となく把握した
作業着としてのメード服であってコスプレ喫茶特有の作業に向かない見てくれのメード服ではないってことか
49:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:23:07.39 ID:R9Le0xdH0
52:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:26:52.33 ID:R9Le0xdH0
そこで俺は、mixiの自分のアカウントからメッセージを送った。
お互いの店内で話せない事を話すようになった。
そして、頭を使って堂々と事態を打開する方法を考えた。
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:26:56.74 ID:Hvf/J39hO
54:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:28:54.12 ID:R9Le0xdH0
ご愁傷様です
56:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:30:31.15 ID:R9Le0xdH0
近隣の店との、コラボレーションイベントを提案したのだ。
それも以前ヒヨコさんが主催はしていたイベントのコンセプトを取り入れ、
「あの店なら以前やっていたから衣装等用意出来るはず。自分が他店にも掛け合って率先して動くのでやらせてほしい」
というような事をオーナーに訴えた。
58:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:31:46.27 ID:R9Le0xdH0
「わあ!玉子さん頭良い!それにそのイベント、とても楽しそうです。私もやりたい!」
と、喜んでくれた。
イケル!と思った。
60:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:36:25.12 ID:R9Le0xdH0
が、
オーナーは別のコンセプトで別の店とコラボレーションの計画をしやがった。
(さらに言うと結局やってない)
と、言うわけで、俺の策略は失敗におわった。
61:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:37:17.22 ID:R9Le0xdH0
「イベントは出来ない」
その結論が出た時点で、俺はさらなる行動に出た。
ヒヨコさんが初めて店に来てから、たぶん半年位経っていた。(その辺の時間軸とかあんま覚えてない)
62:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:38:13.91 ID:R9Le0xdH0
一方俺も演劇部に所属していた事が有り、舞台は好きだった。
ヒヨコさんが観に行きたいと言った舞台を一緒に観に行こうと誘ったのだ。
つまり、ただの契約違反である。
63:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:38:49.79 ID:R9Le0xdH0
ヒ「本当に良いんですか?玉子さん、見つかったらまずいんじゃないですか?」
玉「えぇ。でも、貴女に会ってクビになるなら、それはそれで良いと思っています。本望です。それでも会いたいと思いますよ。」
小さな決心だった。
(ホントに小さいよね。そして無責任。)
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:39:18.97 ID:xHFWdRd60
簡単な話
65:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:42:30.68 ID:R9Le0xdH0
いや、仲良くなるまでにお互いの店に行っていることを他のスタッフも当然しているので、行くのをやめたところで意味はない。
「もともと友達」ではなく「もともとお客さん」という事実は変わらない。
66:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:43:15.14 ID:R9Le0xdH0
チケットはヒヨコさんが予約しますと言うのでおまかせして、待ち合わせの時間と場所を決めて、いざ当日。
……遅刻しましたすみません。
67:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:44:24.34 ID:R9Le0xdH0
地元の駅で気付いて、取りに戻りまして。
ヒヨコさんにはすぐにメールをいれた。
「すみません、忘れ物をしてしまって、取りにもどります。15分くらい遅れてしまいそうです。時間潰していてください。本当にごめんなさい。」
急いで財布を回収し、ついでにちょっと前にゲーセンのUFOキャッチャーで落としたカピバラさんの小さな縫いぐるみをポケットに1個突っ込み、ダッシュした。
68:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:45:35.61 ID:R9Le0xdH0
丈の短いワンピースにニーハイソックス、絶対領域が眩しい!
69:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:46:06.04 ID:R9Le0xdH0
握った手を彼女の目の前に差し出す。
困惑しながら伸ばされた掌に、小さなカピバラさんを落とした。
玉「……お土産です。」
71:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:47:07.57 ID:R9Le0xdH0
ヒヨコさんが、パッと花が咲いたように顔を綻ばす。
こんな時、嘘をついてはいけない。
後々自分の分が悪くなることが有る。
何より自分の気分が悪くなる。
肯定も否定もせずに肩を竦めて少し笑った。
ヒヨコさんが喜んでくれた。わざわざ水を差す必要も無い。
上出来だ。
75:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:51:59.81 ID:R9Le0xdH0
後はずっと、ヒヨコさんのターン。
俺が15分削っちゃったからね、ちゃっちゃと昼食を済ませて、
ヒヨコさんがチケット取ってくれた舞台を見て、
ヒヨコさんが行きたいと言って地図をプリントアウトしてきたカフェに行って、
ヒヨコさんがちょっと見て良いですか?という縫いぐるみ屋さんを見て、
ヒヨコさんが撮りたいというプリクラを撮って、
帰りはヒヨコさんに駅のホームまで見送られて帰ってきた。
ちなみに例によって、緊張してあまり喋っていない。
76:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:53:22.86 ID:R9Le0xdH0
俺、そうゆう子だって、知ってたよ。
大学で便所飯はしないものの、学科に友達は居なく、
「俺、音楽やってなかったらただのガチオタだった」
と言うおとなしいバンドマンが集い思い思いに楽器を触ったりゲームをしたりしている軽音楽部の部室に毎日昼飯を食べにいく、コミュ障のオタクだよ!
77:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:54:55.08 ID:R9Le0xdH0
でもお店で話すのとまた違うし、他の人とは話せてもヒヨコさんと二人はやはり緊張する。
あのバイトをしたことは良かったと思っている。
半強制的に初対面の女の子と日々話し続ける仕事だから。
あれがなかったら今の俺はなかったと思う。
(ちなみに今は早口でもどもらない。間を取ることは多いけど。)
78:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:56:25.14 ID:R9Le0xdH0
多分、ヒヨコさんの誕生日の頃だった。
やはり舞台を観に行った。
誕生日だから、重くない程度に何かちょっとしたものをあげようと思って、ストラップを作った。
うん、自分で作った。
(俺、無茶苦茶器用なんだ。立体造型も立体縫製も得意。)
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/30(火) 23:57:27.40 ID:lR+1JcQ10
82:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:59:17.71 ID:R9Le0xdH0
80:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/04/30(火) 23:57:48.65 ID:R9Le0xdH0
喜んでくれて、すぐにその場でポーチに付けてくれた。
いや、正確には、「付けようとしてくれた」。
なかなか付けられなかったので、
付けてあげた。
器用だから。
83:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:01:38.05 ID:y2NIUHbL0
前後の経緯を全く覚えていない。
ただ、一言だけ記憶に残っている言葉がある。
「例え玉子さんでも、キスはダメです。叫びます。人を呼びますよ。」
……フリーズした。
おかげで前後の事は全く覚えていない。
84:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:03:08.23 ID:y2NIUHbL0
肩に腕をまわす事。
頭を撫でる事。
どれも簡単な事のはずだった。
でも、ヒヨコさんには、指一本触れる事すら出来なかった。
なんか無理。
時々外で会って観劇をしたり、食事をしたり。
特にそれ以上どうするでもなく、触れられもしないまま時が過ぎていく。
85:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:03:49.12 ID:y2NIUHbL0
就職をしたのだ。
俺が大学4年年生の終わり頃だったと思う。
俺のバイト先には来なくなった。
社会人は暇じゃない。
メイドさんの時のように職場も近くない。
プライベートで連絡を取ることも出来る。
当然だ。わざわざ店に来る理由は1つもなかった。
顔を合わせる機会は減った。
86:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:04:54.70 ID:y2NIUHbL0
……しなかった。
87:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:05:35.52 ID:y2NIUHbL0
服飾の勉強をした。
89:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:06:12.18 ID:y2NIUHbL0
「こんな自分じゃ駄目だ。彼女に触れる資格はない。」
そんな思いが強くなっていた。
さらに彼女は就職し、自分は就職しなかった事で、少し負い目を感じるようになった。
学校も課題で忙しく、自然と彼女から遠ざかって行った。
90:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:10:05.91 ID:y2NIUHbL0
成績は良かった。
元々非常に器用な上に適度に大雑把な性格だったため(大雑把なりに作品は綺麗に仕上げるよ)殆どいつも1番に作業を終え、他の人を手伝った。
あと、チャラいホストが妙に作業速かったのでちょっとイラッとした。とりあえずそいつより早く終らした。
成績表にはAとSが並んだ。
クラス委員もやった。
クラスの過半数は高校を出たばかりの女の子。
俺みたいに大学や短大な行ってから進学した人や、フリーターや就職していたが手に職を付けて再就職を目指す人も居たが、少数派。
「自分がまとめないと」
という責任感もちょっぴり感じていた。
その頃には人前で話したり、会議を進行したりする事が出来るようになっていた。
バンギャに教室でベロチューされた。あと爪(鋭利な形状に切ってある)で刺された。
バンギャコワイ。
91:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:14:27.19 ID:y2NIUHbL0
自分に自信が持てるようになった頃、
俺はまた少しずつ、ヒヨコさんと連絡を取るようになった。
92:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:16:09.29 ID:y2NIUHbL0
くるりは好きだ。
くるりの曲で、俺の大好きな曲が有った。
大学の軽音楽部で、誰もが歌えた歌だった。
一緒に聴きたかった。
93:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:16:41.19 ID:y2NIUHbL0
僕のやさしさもだんだん齢をとる
大人になった女の子
僕をどこまでも愛してくれよ
何ももて余さないで
好きだという気持ちだけで 何も食べなくていいくらい
愛しい顔を見せてくれよ」
「君がいない事 君と上手く話せない事
君が素敵だった事 忘れてしまった事
君がいるかな 君と上手く話せるかな
まぁいいか
でもすごくつらくなるんだろうな
君が素敵だった事 ちょっと思い出してみようかな」
ヒヨコさんの隣で、岸田と一緒に口ずさんだ。
なんて良い曲なんだろう。
やっぱり岸田は偉大だな。
『東京』のサビで岸田の眼鏡が吹っ飛ぶ光景を見て胸が熱くなる。
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/01(水) 00:20:12.34 ID:TODpYDMj0
くっせぇええぇえええぇ
99:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:24:07.53 ID:y2NIUHbL0
くるりの
「東京」と「男の子と女の子」の歌詞です。
くるりに言ってきて。
95:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:20:11.11 ID:y2NIUHbL0
「君と上手く話せない」
基本はコミュ障のオタクだから!
100:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:24:44.99 ID:y2NIUHbL0
ストレスで痩せたりもした。
働いていない俺はやっぱり、どんな言葉をかければ良いのか判らなかった。
102:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:25:32.97 ID:y2NIUHbL0
また、ひっそりとメイドさんのバイトを始めた。
俺は、彼女の誕生日を祝うことにした。
(その前の年は連絡を取っていなかった)
105:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:28:33.65 ID:y2NIUHbL0
106:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:30:45.92 ID:y2NIUHbL0
待ち合わせをして、ブラブラと時間を潰す。
だか、そこは安定の玉子クオリティー。
時間の潰しかたを誤った。
地下に入ったら、電波が入らなかったヨ
107:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:31:22.91 ID:y2NIUHbL0
予約も何もしていなかったが、花束等渡して祝っていたら、店員さんが気を利かせてデザートプレートを出してくれた。
ありがとうございました!
そんなわけで、その日ようやく、
……ヒヨコさんが実家に帰ることが判りました。
108:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:32:07.96 ID:y2NIUHbL0
やっぱり、帰っておいでって、なるよね。
109:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:32:38.62 ID:y2NIUHbL0
そして、一旦実家に帰るが、再びこちらに来て再就職をするとの事だった。
戻って来たら何処に住みたいとか、楽しそうに話す様子に、相変わらず俺は口数少なく頷きながら妄想を膨らませた。
ヒヨコさんが戻って来る頃には俺も就職の予定。
家を出て、ヒヨコさんと同じアパートに住んでそしたら毎日楽しく……
そんな事をモヤモヤ考えた。
110:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:35:20.75 ID:y2NIUHbL0
卒業制作を発表するファッションショーが有るのだ。
モデルも自分で手配する。(勿論自分で着ても良い。)
俺は迷わずヒヨコさんに声をかけた。
制作する作品は2着。
ヒヨコさんに着てもらうワンピースと、俺が自分で着るコートだった。
スリーサイズや肩幅等制作に必要な情報を送ってもらった。
殆ど全ての箇所がレディース9号、基準のサイズとほぼ一致。
理想的なモデルだ。
111:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:35:53.20 ID:y2NIUHbL0
型紙直したよ。
113:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:37:10.23 ID:y2NIUHbL0
一旦仮に組み立てて、実際に着てみた様子で調整をする。
部分的に縫い目をほどいて、位置を変えて止め直したりする。
当日着用するモデルさんに着てもらうのが一番なので、当然ながら実際にヒヨコさんに着てもらって仮縫いをした。
卒業制作をとおして、初めてヒヨコさんに触れた。
(あとモデルの登録のため本名も聞いた。)
真冬なので寒い筈だが、俺だけびっしょり汗をかいた。
玉子が殻を破っても出てくるのは所詮チキンだから!
114:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:37:41.66 ID:y2NIUHbL0
「王子」に「ケチ」が付いて「玉子」、
「玉子」が殻を破って「チキン」
予定調和だざまぁみろ。
115:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:38:28.72 ID:y2NIUHbL0
完成したオフホワイトのワンピースを着たヒヨコさんは、とても綺麗だった。
俺も同じ色のトレンチコートを着て、ファッションショーのランウェイを並んで歩いた。
作品提出用のポートフォリオファイルを作るため、写真も撮った。
ヒヨコさんの写真を沢山撮った。
友達に頼んで、ツーショットも撮ってもらった。
楽しい時間だった。
116:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:39:26.66 ID:y2NIUHbL0
俺もスタイリッシュなトレンチコートでGUCCIのポスターよろしくジョジョ立ちしに行きたいところだったが、ヒヨコさんにアウェイの場所に来てご協力いただいて居たので、ホールの端の方でお礼を言って話をした。
ショーは撤収まで無事に済んで、駅までヒヨコさんを見送った。
まだ、ホームルームと打ち上げが残っていた。
117:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:40:10.47 ID:y2NIUHbL0
……て、いう程でも無いか。
今俺は無事に就職してフルタイムで働いている。
デスクワークで背中が痛い。
118:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:41:07.11 ID:y2NIUHbL0
119:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:42:20.62 ID:y2NIUHbL0
一番大きな事では、友達が死んだ。
去年のことだ。
121:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:43:46.33 ID:y2NIUHbL0
ラストの前にほんのちょっとだけ友達の事を書いておく。
122:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:47:14.86 ID:y2NIUHbL0
友達と言っても中高一貫校の、中学の時に高校生だった先輩だ。
小学校のクラスが一緒で、帰りの方面が一緒だったヤツが、中学に入って部活に入った。
その部活に、バターの一番仲の良い友達が居た。
みんな変える方面が一緒、家が近かった。
123:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:49:31.74 ID:y2NIUHbL0
それを通り越してバターとは良く話すようになった。
昼休みにはよく、中学と高校の間の区域で溜まっていた。
そんなこともあって、同級生の友達も元々少ない。
124:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:52:27.71 ID:y2NIUHbL0
バターが面白いと言った漫画を読んだり、サイトを見たり、
まぁ多分俺も元々結構オタクっぽいところが有ったと思うんだけど。
当時中学生だった俺の性格形成に大きく関わった人物だろう。
125:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:53:48.74 ID:y2NIUHbL0
126:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:56:22.37 ID:y2NIUHbL0
メッセしながら朝目新聞のお絵かき掲示板に描き込んだり。
お絵かき掲示板に描き込んだり。
お絵かき掲示板に描き込んだり。
軽音楽部に入ったのもバターの影響だ。
127:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 00:59:34.58 ID:y2NIUHbL0
128:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:00:47.46 ID:y2NIUHbL0
それを知ったのも、亡くなってしばらくたってからだった。
共通の友達もあまり居ないんだ。
129:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:01:21.10 ID:y2NIUHbL0
130:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:02:36.42 ID:y2NIUHbL0
ものすごくへこんでいた。
131:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:03:53.79 ID:y2NIUHbL0
132:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:05:08.98 ID:y2NIUHbL0
久々にヒヨコさんから連絡があった。
133:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:05:43.98 ID:y2NIUHbL0
お久しぶりです。元気にされてますか?
来週、仕事でそちらに行くのですが、久しぶりにお茶でも出来たらなぁと思ってメールして見ました
あんまり時間が取れないのが激しく申し訳ないのですが、実はちょっぴりお願いごともあるです
取り敢えず、予定空いてるかだけでも知れたら嬉しいです」
(ほぼ原文)
134:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:07:30.26 ID:y2NIUHbL0
気になったが、俺は何となく人に会いたい気分じゃなくて、彼女に会うことを少し渋った。
ストレスからか体調もあまり良くなかった。
とにかく気が乗らなかった。
「お願いごと」の内容は直接会って言いたいらしく、俺の煮え切らない返事に困った様子。
結局、会うことにした。
135:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:08:02.27 ID:y2NIUHbL0
俺は、
……華麗に通り過ぎた。
136:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:08:57.75 ID:y2NIUHbL0
夕食を取ることにして駅ビルのレストラン街に行った
ヒ「あ、前に来たときはここでご飯食べましたよね?」
玉「え?……あぁ、そうか、そう言えば……別の所が良いですね。ここで良い?」
懐かしい思い出が甦る。
結局、前に入った店の隣の店に入った。
137:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:09:57.17 ID:y2NIUHbL0
まぁ何が来ても、初めて会った頃の玉子じゃないぜ?
会議の席でペラペラと早口でまくし立てるネオ玉子だぜ?
138:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:10:53.37 ID:y2NIUHbL0
玉「……おぉ……」
……フリーズした!
140:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:12:01.51 ID:y2NIUHbL0
そして、実家に帰ったヒヨコさんは、再びこちらには戻っては来なかった。
地元で就職をした。
その時点、戻って来ないと決まった時点でゲームセットだった。
141:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:14:03.26 ID:y2NIUHbL0
ヒヨコさんが、カバンから小さな袋を取り出した。
透明なビニールの中に白やゴールドのビーズが見える。
ヒ「玉子さんに、初めて作っていただいた物です。」
所々ビーズの表面が剥げ、ワイヤーの切れたストラップだった。
142:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:14:36.25 ID:y2NIUHbL0
ずっと持っていてくれた。
それだけで嬉しかった。
143:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:15:40.72 ID:y2NIUHbL0
玉「あぁ……」
このストラップの事、俺はもう殆ど忘れかけていたんだ。
手に取ると色々な物が浮かび上がって来る。
144:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:16:30.71 ID:y2NIUHbL0
迷う事はなかった。
玉「……わかりました。お預かりします。」
145:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:17:16.01 ID:y2NIUHbL0
玉「ヒヨコさん、……さっき言いそびれて、おそくなっちゃったけど、おめでとうございます。」
ヒ「あ、すみません。私がペラペラ喋っちゃうから。ありがとうございます。」
玉「いや、今日はありがとうございます。じゃぁ、また。お気をつけて。」
笑顔で手を振る事が出来た。
……でもやっぱ俺の使う路線の改札口で見送られた!
146:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:18:16.92 ID:y2NIUHbL0
白いフワフワのウサギの首には、ピンククォーツのネックレスが巻かれていた。
147:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:18:55.58 ID:y2NIUHbL0
自分にとって彼女が何だったのか、悶々と考えていた。
自分の感情に恐ろしく鈍感なのだ。
本当はあの頃は、彼女の事を好きかどうかすら判らなかった。
いや、確かに凄く好きなんだけど、それが恋愛感情か判らなかった。
一緒に過ごす事は楽しかった。
ただ、一か八かの賭けをして、拒絶されるのは怖かった。
一旦手を離したら何も接点が無い。 共通の友達も居ない。
いつかの一言がどこまでも着いてきた。
「例え玉子さんでも、キスはダメです。叫びます。人を呼びますよ。」
148:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:19:29.22 ID:y2NIUHbL0
ぐるぐる考えて、メールを送った。
149:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:20:17.29 ID:y2NIUHbL0
「ヒヨコさんの事が大好きなんですよ。
何だろうね(笑)
バイトを始めたばかりの頃に、仕事帰りに初めてメイド喫茶というものに行って、初めて出会ったメイドさんがヒヨコさんだったんですよね。
それから、プライベートで会ったりするようになって、「メイドさんだからどうこう」って言うんじゃなく、人として魅力的な人だなと思いました。
ヒヨコさんの事が大好きなんですよ、知ってるとおもうけど(笑)
でもそれって、付き合いたいとかそういうのじゃなくて、何か透明な憧れみたいな物なんですよ。
幻想を抱いて買い被ってる訳じゃなくて、
一見品が有って女性らしいようで、結構サッパリ強かだったり、良い意味で多少毒気が有ったりするでしょう?(笑)
ヒヨコさんのそんなバランス感は、私が自分なりに「こんな女の子がステキ」と思う一つの理想型なんですよね。
そんなこんなで、
なにより、幸せになって欲しいと思うし、
本当に良かったと思っていますよ。
心から、
おめでとうございます。」
150:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:23:35.64 ID:y2NIUHbL0
「ぬいぐるみの件、有難うございます!!!!
本当に嬉しいです。大切な2人(ぬいぐるみの事)に、と思った時、真っ先に玉子さんが浮かびました。
玉子さんが私に作って下さったものは、どれもとても温かみを感じるもので、そばに置いて心地が良いんです。
ものをすぐなくす事で定評のある私が、玉子さんにもらったものだけは一つもなくしてないんですよ。快挙(笑)
(中略)
私も、玉子さんが大好きです。私は玉子さんのその寡黙さ(?)にとても憧れていました。
私はほら吹きと言うか、喋ることが好きなので調子に乗るとどんどん喋っちゃうんですよ。
でも、舌禍とはよく言ったものでそれが災いする事が多くて(笑)
きちんと考えて、自分が正しいと思う言葉を丁寧に喋る玉子さんが、とても美しくみえて、そうなりたいとずっと思っています。
単純に、外見も好みです(笑)私、男装の似合う人に憧れてるんですよね。
お互い憧れあって、相思相愛ですね。
私は、玉子さんと付き合ってみたいなと思う事が、実はしばしばありましたよ。今だから言う、爆弾発言で、せっかくの憧れた思いを台無しにしてしまうかもですが無いものだから、私は触れて見たくなりました。
本当に嬉しい言葉を有難うございます!」
151:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:26:30.62 ID:y2NIUHbL0
前に立てたとき、ここまで「今、ここ!」て言ってたんですよ。
その時は、バターの話は無かったけどね。
152:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:27:39.88 ID:y2NIUHbL0
154:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:30:46.05 ID:y2NIUHbL0
可愛いBOXにポプリのアレンジメントと、ルームフレグランス。
手紙と、卒製の時に撮ったヒヨコさんの写真を同封して送り出した。
155:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:34:11.31 ID:y2NIUHbL0
ヒヨコさんからのメール抜粋で気付いただろうか?
「男装」
玉子。女です。
ヒヨコさんの事は大好きなんだけどね、
何より幸せになって欲しい人を、自分の手で幸せに出来るとは思わなかったんだよね。
同性愛者を否定する気はないが、少なくとも彼女は、
しっかりした安心できる男性と結婚した方が幸せになれる人だと思う。
だからこそ私が触れてはいけない。
「付き合ってみたいと思うことがあった」
というので、
ちょっぴり勿体ないことしたかなと思ったけど、
一時的に付き合って喧嘩別れでもしてそのままになってしまうよりは、
ずっとずっと友達で居たい素敵な人なんです。
これに尽きるんだよなぁ。
156:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:36:41.34 ID:y2NIUHbL0
「付き合ってなくてよかった」
と思っている。
そして、幸せな気持ちで、結婚式を楽しみにしている。
付き合っている期間があったら、
多分この「今」は来なかったと思ってる。
本当に良かったと思っている。
157:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:42:12.83 ID:y2NIUHbL0
ヒヨコさんのおかげというか、
あまり何かしようって活力が無かったんだけど、
人形の服を依頼されて、目標に向かう活力が出てきたというか、
そんな感じです。
今は、楽しい。
とうわけで、これで本当に完結です。
158:玉子 ◆WiGIpnjEq4vS :2013/05/01(水) 01:43:49.87 ID:y2NIUHbL0
書き逃げですいません。
暇なので飼い猫晒す
安価で絵描くwwwwwwwwww
【画像】必死にパンチラしまいとするまいんちゃんさんをご覧下さい
初音ミクのスマホ用イヤホンジャックが可愛すぎてメロメロwwwwwww
引用元:人気のメイドさんに恋をした